2025年新語・流行語大賞候補30語をざくっと100文字で

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年末恒例の「T&D保険グループ 新語・流行語大賞」の候補30ワードが発表された。ネットスラングやらアイドル用語やらについていけずにへこんでいるあなたにお届けする、超最低限のコンパクト解説。

自然・野生動物専門の写真家ハニー・ヘーレが捉えたメンフクロウのヒナが草むらを懸命に走る写真が話題に。その姿に「エッホエッホ」という擬音を添えた画像がSNSで拡散された。

【オールドメディア】 

ごく短時間で見られるキャッチーなTikTokや切り抜き動画が拡散され、世論を動かす力を持つようになっている。かたや、新聞・テレビなど歴史あるメディアを「オールドメディア」として不要論まで飛び出す風潮に。

【おてつたび】

手伝い(短期アルバイト)と旅をかけあわせた造語。深刻な人手不足に陥り、働き手を求める地方の宿泊施設や農家と旅先で働きたい人をつなぐサービス。

【オンカジ】

オンラインカジノの省略形。海外では合法でも、国内から利用して金銭を賭けると賭博罪が適用される。罪の意識なく手軽に始めて、依存症に陥る危険も。芸能人やスポーツ選手が多数利用していたことが発覚。

【企業風土】

元タレント中居正広氏の性加害問題への対応を誤り、フジテレビは相次ぐCM休止に見舞われた。多くの人が問題を感じながら声を上げづらい企業風土が問題視された。

【教皇選挙】

第266代ローマ教皇フランシスコが亡くなり、教皇選挙(コンクラーベ)で米国人ロバート・プレボスト枢機卿が選出され、新教皇レオ14世が誕生。同時期に日本で公開されていた映画『教皇選挙』も話題となった。

【緊急銃猟 / クマ被害】

クマやイノシシが人の生活圏に出没した際、市町村長の判断で市街地での銃猟を可能とする制度が9月1日から導入された。生活圏に出没するアーバンベアが一段と増え、岩手県や秋田県を中心に人身被害が急増。

【国宝(観た)】

任侠の家に生まれた喜久雄が、歌舞伎名門の家に引き取られ、芸に人生を捧げた50年を描く。3時間の長尺にも関わらず実写邦画として異例の大ヒット。この映画をきっかけに歌舞伎観劇デビューした人も多い。

【古古古米】

「令和の米騒動」で政府が備蓄米を放出、安価なコメを買い求める行列が各地で発生。1年ごとに「古米」「古古米」「古古古米」と「古」が増えていく呼び名にも注目が集まった。

【7月5日】

予知夢を基にした漫画を発端に、「7月5日午前4時18分に巨大津波が起こる」とするうわさが、日本以上に香港で猛烈に拡散され飛行機が減便・欠航する事態にまでなった。結局、何も起こらなかった。

【戦後80年 / 昭和100年】

2025年は「戦後80年」「昭和100年」の節目の年。さまざまな番組企画や関連書籍の刊行が相次いだ。

【卒業証書19.2秒】

学歴詐称が指摘された静岡県伊東市の田久保真紀市長が、市議会正副議長に求められた卒業証書を19.2秒チラ見せしたと報じられ話題に。田久保氏は2度にわたる不信任決議で失職した。

【チャッピー】

米オープンAI社が開発した人口知能(AI)「Chat GPT」に愚痴(ぐち)をこぼしたり、恋愛相談をしたりする人もいるという。いつの間にか友達のようなチャッピーの愛称で呼ばれるよになっている。

【チョコミントよりもあ・な・た】

女子高生のアイドル活動を描く「ラブライブ!」のラジオ番組から誕生した期間限定の声優ユニットAiScReam(アイスクリーム)のデビュー曲「愛♡スクリ~ム!」がTikTokで話題に。曲の途中に出てくるセリフ部分が注目された。

【トランプ関税】

米大統領選挙で勝利し再登場したトランプ大統領が各国に対して一方的な関税引上げを打ち出し世界経済は混乱に。自国の要求のみを強く示し交渉を展開するというトランプ政権のスタイルに世界が振り回されている。

【長袖をください】

TBS系『水曜日のダウンタウン』のコーナー「名探偵津田」でお笑いコンビのダイアン・津田篤宏さんが発した言葉が話題に。

【二季】

酷暑が続いた日本列島。地球温暖化の影響で春夏秋冬の季節の移ろいが薄れ、夏と冬の二季化している状況。

【ぬい活】

好きな「ぬい=ぬいぐるみ」をバッグに付けたり、外出先で「ぬい」の写真を撮影する「ぬい撮り」を楽しんだりする人が増えているらしい。“推し”活と“ぬい撮り” が合流して、ここ数年で定着した。

【働いて働いて働いて働いて働いてまいります / 女性首相】

自民党総裁選に選出された高市早苗新総裁が、「ワークライフバランスを捨てる」と決意表明。近年の「働き方改革」への逆行には批判の声も上がるが、憲政史上初の女性首相は働きまくりのスタートダッシュ。

【ビジュイイじゃん】

男性ボーカルダンスユニットM!LKの楽曲「イイじゃん」が話題に。TikTokでの動画投稿がバズり、セリフ部分の「今日ビジュイイじゃん」が流行語に。

【ひょうろく】

フリーのピン芸人。「素なのか演技なのか分からない独特の表情」が魅力らしい。NHK大河ドラマ『べらぼう』、フジテレビ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』など話題のドラマに出演。

【物価高】

エネルギー価格、原材料価格が高止まり、食料品や日用品の値上がり基調が続く。コメ不足、トランプ関税も物価の押し上げ要因。名目賃金から物価変動の影響を差し引いた実質賃金はマイナスが続く不条理。

【フリーランス保護法】

2024年11月に施行。個人で業務を請け負う性質上、不利な取引を求められることの多かったフリーランスの働き手を保護するもの。

【平成女児】

1990年代後半から2000年代初頭に小学生だった女子(現在20~30代)が当時のキッズ文化を懐古する流行。「平成レトロ」の派生ともいえる。パステルカラーやリボン、ハートなどのモチーフが再注目されている。

【ほいたらね】

NHK連続テレビ小説『あんぱん』の舞台となった高知県の方言で「またね」の意味。ナレーションを担当した林田理沙アナウンサーのふわりとやさしい「ほいたらね」を聞きたくてドラマを観てた人もいるとか。

【麻辣湯】

花椒(ホワジャオ)と唐辛子の辛さをブレンドした「シビカラ」な刺激を求める人が増えている。中国・四川省発祥の麻辣湯(マーラータン)はシビカラスープの代表格。2024年の後半から認知度が上がっている。

【ミャクミャク】

大阪・関西万博の公式キャラクター。誕生当初は不気味、怖いなどと不人気だったのが一転、大ブレイクした。ぬいぐるみ、キーホルダーなど多彩な関連グッズが販売された。

【薬膳】

NHKドラマ『しあわせは食べて寝て待て』は、病気になり仕事もマンション購入も諦めた女性が薬膳の考えに出会い、食生活や生き方を見直すストーリー。神経をすり減らして働く女性の心に刺さり、薬膳レシピ本も人気に。

【ラブブ】

香港出身のデザイナー、カシン・ローンが生んだウサギ耳とギザギザの歯をもつキャラクターが話題に。K-POPアイドルBLACKPINKのリサが紹介したことで世界でブレイク。

【リカバリーウエア】

特殊な繊維の遠赤外線効果で血行を促進し、疲労や肩こりなどの症状改善できるとする衣類。効率良く睡眠や休息をとりたい現代人のニーズを満たすと人気に。

2024年の100文字解説はこちら→「2024年新語・流行語大賞候補30語をざくっと100文字で

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