話題株ピックアップ【夕刊】(1):わらべ日洋、ベイカレント、タイミー
わらべ日洋 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベイカレント <6532> 7,601円 +844 円 (+12.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
ベイカレント<6532>が4連騰し年初来高値を更新した。10日の取引終了後に発表した26年2月期の連結業績予想で、売上高1430億円(前期比23.2%増)、営業利益510億円(同19.7%増)、純利益373億円(同21.3%増)を見込み、年間配当予想を前期比38円増の100円としたことが好感された。DXに加えて生成AI関連を中心とした旺盛なコンサルティング需要の継続を見込んでおり、積極的な採用と人材育成の強化や、コアクライアント戦略推進のための営業体制強化などで案件数の増加を見込む。なお、25年2月期決算は、売上高1160億5600万円(前の期比23.6%増)、営業利益426億1500万円(同24.5%増)、純利益307億6000万円(同21.2%増)だった。同時に、上限を47万株(発行済み株数の0.31%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視された。取得期間は5月1日から5月23日までで、資本効率の向上を図るとともに、1株当たりの株主価値を高め、株主への利益還元を充実させるのが狙いとしている。■技研製作所 <6289> 1,442円 +143 円 (+11.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
技研製作所<6289>は大幅続伸。10日取引終了後、油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」の誕生50周年を記念し、25年8月期末に記念配当10円を実施すると発表した。あわせて自社株買いの実施も発表しており、これらが好感され買われた。期末配当は従来の普通配当22円との合計で32円となる。中間配当22円とあわせ、年間配当額は54円(前期実績42円)となる見通しだ。自社株買いは取得上限45万株(自己株式を除く発行済み株数の1.68%)、または5億円とし、期間は4月11日から7月31日まで。なお、同時に発表した上期決算は売上高が前年同期比23.9%減の118億2900万円、営業利益が同45.3%減の13億2300万円だった。■ミダックHD <6564> 2,223円 +185 円 (+9.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
ミダックホールディングス<6564>は続伸。この日午前10時ごろ、同業の大平興産(東京都千代田区)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。大平興産は千葉県内で管理型最終処分場を運営する。これにより関東地域へ事業エリアを拡大する狙いがある。株式譲渡実行日は4月14日。これが買いの手掛かりとなった。■タイミー <215A> 1,660円 +130 円 (+8.5%) 本日終値
タイミー<215A>が4日続伸。10日の取引終了後、ワタミ<7522>子会社のWATAMI FAST CASUALと、スキマバイトサービス「タイミー」を活用した新たな店舗運営に関する業務提携を行うと発表しており、好材料視された。外食産業の人手不足解消と事業成長を目指す業界初のモデルケースを共同で構築するのが狙い。タイミーが所有するスキマバイト人材の活用・育成ノウハウと、ワタミの外食産業における豊富な知見を掛け合わせることで、店長・社員と従業員の全員を現場リーダーとしてタイミーで正社員採用されたタイミー社員やタイミーワーカーによって構成する店舗運営モデル(フルタイミー)を「サブウェイ」で構築するとしている。■トライアル <141A> 2,420円 +180 円 (+8.0%) 本日終値
トライアルホールディングス<141A>が大幅高で4連騰。ディスカウント店を運営する同社は西友(東京都武蔵野市)の買収発表で一躍脚光を浴び、3月に入り強い株高圧力が掛かったが、同月半ば以降は戻り売りに押される展開が続いていた。もっとも4月は全体相場がショック安に見舞われながらも下値抵抗力を発揮。更に10日取引終了後に発表した3月の月次売上高速報によると、既存店売上高は前年同月比5.6%増と増収基調を継続し、伸び率は2月の1.8%を上回った。消費者の節約志向の強まりが懸念されるなかにあって、安定的な業績成長が期待できる銘柄として物色されており、地合い悪のなかで頑強な動きをみせている。3月の全店売上高は同14.8%増となった。■久光製薬 <4530> 4,288円 +304 円 (+7.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
10日に決算を発表。「今期経常は1%増益、30円増配へ」が好感された。久光製薬 <4530> [東証P] が4月10日大引け後(15:30)に決算を発表。25年2月期の連結経常利益は前の期比22.2%増の240億円になり、26年2月期も前期比1.2%増の243億円に伸びる見通しとなった。5期連続増収、増益になる。
⇒⇒久光製薬の詳しい業績推移表を見る■ウエルシア <3141> 2,480.5円 +170.5 円 (+7.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
ウエルシアホールディングス<3141>が後場終盤に上げ幅を拡大し、年初来高値を連日で更新した。日本経済新聞電子版が11日午後3時、「ドラッグストア最大手でイオン傘下のウエルシアホールディングス(HD)と2位のツルハホールディングス(HD)は2025年内に経営統合することで最終調整に入った」と報じた。これに先立ち、イオン<8267>がドラッグストア事業の今後の展望について11日午後5時台に記者会見を開くと一部で伝わり、統合の思惑から株価に上昇圧力が掛かっていた。ウエルシアに対しては日経電子版の報道を材料視した買いが入り一時2500円台に乗せた。ツルハホールディングス<3391>も高い。報道によると、ウエルシアとツルハHDは27年末としていた当初目標を事実上2年前倒しし、規模を拡大してアジア市場に進出するとしている。■TWOST <7352> 940円 +55 円 (+6.2%) 本日終値
TWOSTONE&Sons<7352>が急伸。同社はきょう午後2時ごろ、25年8月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の6億2000万円から10億1800万円(前期比2.1倍)に上方修正したことが買い手掛かりとなったようだ。利益率向上の取り組みが当初想定を上回って進捗しているほか、前期からセグメント化したコンサル・アドバイザリー事業の貢献が主な要因だとしている。なお、売上高の見通しは従来通り186億円(同30.2%増)で据え置いている。■スギホールディングス <7649> 3,056円 +150 円 (+5.2%) 本日終値
スギホールディングス<7649>が地合い悪のなか逆行高し年初来高値を更新した。10日の取引終了後に発表した26年2月期連結業績予想で、売上高1兆円(前期比13.9%増)、営業利益480億円(同12.8%増)、純利益340億円(同32.4%増)と2ケタ営業増益で3期連続最高益更新を見込むことが好感された。今期は、ドラッグストア事業で107店舗、調剤薬局事業で前期比12店舗の純増を見込む。また、調剤領域で高度な専門性を必要とする処方せんの応需強化に取り組むほか、物販領域では訪日外国人向けの品ぞろえ拡充や都心店舗の出店などによりインバウンド需要の更なる取り込みを図り、調剤と物販を合わせた既存店売上高で同3.2%増を想定する。なお、25年2月期決算は、売上高8780億2100万円(前の期比17.9%増)、営業利益425億6300万円(同16.2%増)、純利益256億8900万円(同16.9%増)だった。 ⇒⇒最高10万円が当たる! 「個人投資家大調査」を実施中 ⇒⇒「株探」では、ただいま「個人投資家大調査-2025」を実施しています。 ⇒⇒アンケートにご回答いただいた方から、抽選で「QUOカード」を1名の方に10万円分、3名の方に5万円分、25名の方に1万円分を差し上げます。 ⇒⇒アンケートは4月15日(火)午後6時30分までの予定ですが、回答数の状況で、予定より前に終了することもあります。 株探ニュース