欧州医薬品庁、X利用停止 「対話ニーズに合わず」

欧州連合(EU)の医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA)は27日、Xへの投稿を終了し、ブルースカイに切り替えると発表した。(2025 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)

[アムステルダム 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)の医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA)は27日、Xへの投稿を終了し、ブルースカイに切り替えると発表した。

EMAは「Xのプラットフォームはもはやわれわれのコミュニケーションニーズに合わないと考えている」とし、ブルースカイにアカウントを開設することを決定したと表明した。

欧州では、ドイツ外務省などの官公庁、ヘイトスピーチや偽情報と闘う非営利団体、英紙ガーディアン、英大学などがXの利用停止・縮小を発表している。

Xは、昨年の米大統領選挙戦で偽情報の拡散を放置したと批判されている。またXオーナーである米実業家イーロン・マスク氏は、米大統領選でトランプ氏を支援し、トランプ政権入りした。さらに欧州でも政治的発言を強めており、2月のドイツ総選挙で右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への投票を呼びかけたりしている。

ブルースカイは、トランプ氏の大統領選勝利後、数百万の新規ユーザーを獲得した。それでも規模はライバル企業よりはるかに小さい。

欧州委員会などEUの機関はXを利用している。欧州中央銀行(ECB)は今月、ブルースカイにアカウントを開設したが、Xも利用している。

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