iPad mini派からみた新型iPad Airのうらやまポイント

Photo: amito

うらやま。

M3チップを搭載した新しいiPad Airが登場しました。デザインや基本的なハードウェアスペックは変わっておらず、処理性能が順当にパワーアップしたモデルです。カラーも春らしい装いで、新生活にぴったりなんじゃないでしょうか。

ただ、個人的にiPadは「mini推し」です。スマホとノートPCがすでにある日常生活にタブレットが入り込むのは実は難しくて、iPad miniくらいの小型サイズじゃないと結局使わなくなっちゃうんですよね〜。

なんて思いながら、ひと足さきに試す機会をいただいた新型iPad Air(11インチ・パープル)を昨夜から触っているのですが…なんだか気持ちが揺らいできました。大きいiPadってやっぱりいいですね。

当然だけど、画面が広い

そう思い始めたのは、最近趣味で3Dモデリングをはじめたことが影響しています。iPad向けのShapr3Dという強力な3D CADアプリがあるのですが、iPad miniで動かしていると画面が狭くて使いづらいんです。3D CADって細かい点や線がいっぱいあって、それを選択して操作するのですが、線が重なったり入り組んでいたりすると見辛くて、自分がどれを狙っているのかわからなくなります。

M3チップなので動作もヌルヌル

iPad Airで同じ3Dモデルを開くと、いつもより大きく表示できますし、ちょっとしたミスにもちゃんと気づけるようになりました。

またApple Pencil Proのホバー機能で画面に触る前に狙った線を捕捉できるのがとてもいい。これは最新のiPad mini(第7世代)でもできる事ですが、僕の私物は第6世代なので初体験。びっくりして鼻水出ちゃいました。

専用のキーボードがある

Magic Keyboardも新しくなりました。形はiPad Pro(M4)向けのものと同じですが、素材感やスペックが微妙に違います。iPad Pro向けはキーの周りやパームレストがアルミ製なのに対し、Air用はカバーと同じ素材です。

トラックパッドはガラス製になりましたが、iPad Pro版のような触覚フィードバック式ではなく、物理的に押し込むタイプを踏襲。そのほかPro版と同じようにファンクションキーが追加されるなど刷新されました。

個人的にお気に入りはヒンジのバネの強さです。iPadを開き始めると、結構な強さでバチンと90度まで到達します。そこから上のヒンジを傾けて調整するのですが、無段階なのに固くてしっかりしているのがいい。

Magic Keyboardの価格は前モデルより3,000円安くなった46,800円〜。これまではiPad Pro版と同じ49,800円〜にも関わらず、Air版だけひと世代前のデザインだったのでモヤモヤ感がありましたが、今回のモデルは納得感が増しています。それでもお高いですが…。

いっぽうiPad miniには専用のキーボードがありません。ラップトップのようにも使えるiPad Airを触ると同じiPadでも全く別のプロダクトなんだなと痛感します。miniでは起きなかった、何かを作ろうとか、この作業を済ませよう、といった気持ちがiPad Airなら湧いてくるんですよね。

miniか11インチか13インチか

やはりiPad miniはインプット用。アウトプットをしっかりするならiPad Air以上がベターというのが正しいのでしょう。

しかし不思議なのですが、11インチのiPad Airで作業していると「まだ狭いな」と感じる瞬間があります。おそらく普段は13インチのMacBook Airを使っているからでしょう。であれば13インチのiPadがほしくなってきました。そうなるとキーボード付きの13インチiPadの重さを知りたくなります。調べるとMacBook Airと100gも変わらないことに驚きます。やっぱりminiでいいか…いや、無印iPadが実は最強か? この思考のループに3年くらい閉じ込められています。誰か助けてください。

そんなiPadシリーズの中でも11インチiPad Airは、携帯性・性能・コストどれも譲りたくない人むけの究極のわがままiPad。もしiPadが初めてで、ガシガシ使う予定があるのならバランスの取れたいい選択になるでしょう。

Source: Apple

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