東大、抗生物質の構造多様性構築に重要な生合成酵素反応の分子基盤を解明

  • 記事を印刷する
  • メールで送る
  • リンクをコピーする
  • note
  • X(旧Twitter)
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LinkedIn
  • Bluesky

【プレスリリース】発表日:2024年12月10日

抗生物質の構造多様性構築に重要な生合成酵素反応の分子基盤を解明

――酵素反応選択性の構造基盤の解明と人工制御――

【発表のポイント】

◆強力な活性を示すリンコサミド抗生物質の部分構造の作り分けに重要な生合成酵素の構造機能の解明と、非天然型新規化合物の創出に成功しました。

◆2種類の酵素が触媒する反応を実験化学と計算化学の両方から精査することにより、本酵素群が触媒するユニークな化学反応のメカニズムを解明しました。

◆今後、酵素の機能を改変して有用物質生産へ応用することで、新たな創薬シード化合物の創出など、薬科学の発展への貢献が期待されます。

※参考画像は添付の関連資料を参照

【概要】

東京大学大学院薬学系研究科の森貴裕准教授、阿部郁朗教授と、大学院農学生命科学研究科の寺田透教授、森脇由隆助教(現、東京科学大学 准教授)、チェコ科学アカデミー微生物研究所のJiri Janata教授、Zdenek Kamenik教授らによる研究グループは、抗生物質(注1)として利用されるリンコサミド化合物の生合成中、構造多様性構築の鍵酵素であるピリドキサール 5'-リン酸(PLP)依存性酵素(注2)の立体構造解析、および計算化学から、酵素の触媒反応(注3)選択性の構造基盤を解明しました。さらに、構造を基にして合理的に酵素活性部位(注4)に変異を導入することで、酵素触媒反応の選択性を人為的に制御することにも成功しました。今後、多様なPLP依存性酵素の構造機能解析を行い、触媒反応選択性の構造基盤を明らかとしていくことで、酵素の触媒機能の人工制御や、生体触媒にも利用可能な有用酵素の創出など、薬科学の発展への貢献が期待されます。

※以下は添付リリースを参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

参考画像

https://release.nikkei.co.jp/attach/683535/01_202412101508.png

添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach/683535/02_202412101508.pdf

  • 記事を印刷する
  • メールで送る
  • リンクをコピーする
  • note
  • X(旧Twitter)
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LinkedIn
  • Bluesky

フォローする

有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。

新規会員登録ログイン
記事を保存する

有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む

記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。

新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する

有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

新規会員登録ログイン
エラー

操作を実行できませんでした。時間を空けて再度お試しください。

権限不足のため、フォローできません

日本経済新聞の編集者が選んだ押さえておきたい「ニュース5本」をお届けします。(週5回配信)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

関連記事: