広島がACL2準々決勝へ!! FW中村草太がプロデビューから4戦4発、DF山崎大地は大怪我から約1年ぶり復帰出場

[2.19 ACL2 広島 4-0 ナムディン 広島SS]

 サンフレッチェ広島は19日、今季公式戦4試合目にして初のホーム戦となったAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)決勝トーナメント1回戦第2戦で、ナムディン(ベトナム)に3-0で勝利した。明治大出身ルーキーFW中村草太はプロ初先発で2ゴールをゲット。チームは2戦合計7-0の完勝で8強入りを果たしている。

 3-0で先勝した広島は直近のリーグ戦から先発4人を変更。DF山崎大地が右膝前十字靭帯再建術と内外側半月板縫合術の手術を経て2024年2月23日以来の出場を果たしたほか、DF新井直人やMF菅大輝、中村がスターティングメンバーに抜擢された。

 大量得点が必要なナムディンは前半4分、MFチャイナが左サイドからドリブルで山崎を振り切ってGK大迫敬介と1対1になるも、シュートは枠の左に外れた。ピンチを免れた広島は同10分、新井が蹴ったCKにDF佐々木翔が反応。ゴール前から右足で合わせて先制に成功した。

 2戦合計4-0とリードを広げると、プロ初先発の中村に連続でチャンスが訪れる。前半15分、FW加藤陸次樹が左サイドから供給したクロスをフリーで合わせるも、ボールは枠の左に逸れていった。同19分にはMF川辺駿が左サイドを抜け出したところでゴール前に走り込むと、クロスが上がる直前でスピードを緩めて相手からフリーになる巧みな動きを披露。川辺からのボールを左足で合わせたが、枠の上に外れて得点にはならなかった。

 なおも広島は前半32分、川辺が中央からボールを持ち運ぶとFWジャーメイン良がゴール正面から左へ走る中で新井がゴール正面やや右でフリーになる。川辺がチャンスを見逃さずに新井へパスを通し、新井は中へ切り込んで左足でシュート。ただ相手のブロックに遭い、GKチャン・リエム・ディエウにキャッチされた。前半はそのまま終了した。

 後半も広島はチャンスを作り、加藤やジャーメインにチャンスが訪れるも追加点には至らない。それでも後半9分、川辺が中央でボールを持つとジャーメインの動き出しで右サイドの中村がフリーになる。中村はパスを受けると落ち着いてゴールの位置を確認し、右足一閃。これがゴールに吸い込まれ追加点を奪った。

 広島は後半21分、再び新井のCKから今度はDF中野就斗がヘディングシュートを決めて第1戦に続く3点差とした。得点直後、ミヒャエル・スキッベ監督はジャーメインと加藤を退げてMF越道草太とMF小原基樹を投入。ジャーメインの移籍後初ゴールを次戦以降に持ち越しとなった。

 後半アディショナルタイムには越道のクロスがゴール前にこぼれたところを中村がボレーで叩き込んで追加点。中村はプロデビューから4戦4発となった。広島はそのまま完封を果たしてタイムアップ。ACL2の準々決勝へ駒を進めるとともに、今季の公式戦4連勝となった。●ACL22024-25特集

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