話題株ピックアップ【夕刊】(1):リミックス、ハーモニック、ミツウロコG

リミックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■リミックスポイント <3825>  412円  +49 円 (+13.5%)  本日終値  リミックスポイント<3825>が大幅高。メタプラネット<3350>が急伸し、マネックスグループ<8698>やセレス<3696>が頑強な動きをみせた。米ブルームバーグ通信が17日、トランプ次期米大統領が暗号資産(仮想通貨)を政策の優先事項に位置付けるとともに、次期政権に業界関係者の意見を反映させるようにする大統領令の発表を計画していると報じた。暗号資産の価格上昇による含み益への思惑をもとにした資金がメタプラとリミックスに流入したようだ。また、暗号資産の取引活発化による事業への好影響を見込んだ買いがマネックスGやセレスに入ったとみられている。報道によると、大統領令では暗号資産を「国家的な急務ないし優先事項」に指定する見通し。国家ビットコイン備蓄の創設も検討されているという。

■ハーモニック <6324>  4,200円  +270 円 (+6.9%)  本日終値

 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が大幅続伸。同社は16日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想の修正とともに、自社株買いの実施を発表した。これまで4億円の赤字としていた今期の最終損益予想について、36億円の黒字(前期は248億600万円の赤字)に見直した。一転して黒字確保の見通しとなったほか、取得総数40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.42%)、取得総額12億円を上限とする自社株買いの実施を発表しており、これらをポジティブ視した買いが入ったようだ。投資有価証券の売却を決定し、特別利益を計上する見込みとなり、業績予想に織り込んだ。17日に同社は、保有するナブテスコ<6268>株式の全数となる326万5000株について、証券会社を通じたブロックトレードによる売却を実施したと開示している。投資有価証券売却益は58億6500万円。今期の売上高と営業・経常利益の予想は据え置いた。自社株の取得期間は2月10日から6月30日までとする。

■ミツウロコG <8131>  1,788円  +106 円 (+6.3%)  本日終値

 ミツウロコグループホールディングス<8131>が上げ幅を拡大。17日、同社がレノバ<9519>株を全て売却したことが明らかとなった。キャッシュの活用法を巡る思惑が広がる格好となり、買いを誘ったようだ。同日に提出された変更報告書で判明した。同報告書に記載されたミツウロコGの直近の保有割合は5.33%。保有目的は取引関係の維持・拡充としていた。報告義務発生日は15日。

■太平洋セメント <5233>  3,677円  +218 円 (+6.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

 太平洋セメント<5233>がじり高歩調となり、前日比で上昇率が5%を超えた。同社はセメントで国内首位。海外では東南アジアや中国、米国などで事業を展開する。このうち米国では西海岸に4工場を持つ。西海岸ではカリフォルニア州ロサンゼルスとその周辺で大規模な山火事が発生し、大きな経済損失をもたらすこととなった。一方で、山火事が沈静化した後は、復興に向けた動きが本格化するとの見方から、米国でのセメント需要の高まりに伴う収益押し上げ効果への思惑をもとに、太平洋セメに対し買いが入ったようだ。75日移動平均線、25日移動平均線、200日移動平均線を次々と上抜ける頑強な動きをみせている。

■イーレックス <9517>  776円  +42 円 (+5.7%)  本日終値

 イーレックス<9517>が大幅に4日続伸。同社はきょう、24年12月の発電量実績(月間受給電力量)を公表。4発電所の合計が11万2926メガワット時(11月は7万9246メガワット時)となったことが買い手掛かりとなったようだ。内訳は、佐伯発電所が3万2288メガワット時(11月は1552メガワット時)、豊前バイオマス発電所が4万8382メガワット時(同4万6316メガワット時)、中城バイオマス発電所が3万2256メガワット時(同3万1378メガワット時)となり、糸魚川発電所はゼロ(同ゼロ)だった。

■大本組 <1793>  2,280円  +85 円 (+3.9%)  本日終値

 大本組<1793>が動意。この日正午ごろ、25年3月期単独業績予想について純利益を15億5000万円から17億円(前期比66.5%増)へ上方修正すると発表した。固定資産売却益を特別利益に計上するため。あわせて株式分割や株主優待制度の新設を発表しており、これらを好感した買いを呼び込んだ。通期の売上高や営業利益の見通しに変更はない。株式分割については2月28日を基準日に1株を2株に分割する。株主優待は毎年3月末に100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて優待ポイントを贈呈する。

■キーエンス <6861>  66,280円  +1,400 円 (+2.2%)  本日終値

 キーエンス<6861>と安川電機<6506>が後場一段高。中国国家統計局が17日に発表した2024年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比で5.4%増となった。伸び率は7~9月期の4.6%を上回り、市場予想に対して上振れて着地した。また、12月の鉱工業生産は前年同月比6.2%増と同じく市場予想を上回った。一連の経済指標を受け、中国経済が今後も底入れに向かい、FA(ファクトリーオートメーション)関連の需要が高まるとの見方が広がり、両社の株価を押し上げたようだ。中国関連銘柄では、日本ペイントホールディングス<4612>も底堅く推移している。

■雪印メグミルク <2270>  2,586円  +50 円 (+2.0%)  本日終値

 雪印メグミルク<2270>が4営業日ぶりに反発。同社は16日、家庭用商品(市乳・乳食品)及び業務用商品の価格を値上げすると発表しており、これによる採算改善などが期待されているようだ。価格改定は、家庭用市乳商品を2月1日出荷分から、家庭用乳食品を3月1日出荷分から、業務用商品を4月1日出荷分から実施。原材料価格や包装資材価格が上昇していることに加えて、最低賃金の上昇や人手不足の深刻化による人件費や物流コストの増加など、サプライチェーン全体でコストアップによる影響が生じていることが理由だとしている。

■ホシデン <6804>  2,100円  +38 円 (+1.8%)  本日終値

 ホシデン<6804>が堅調推移。同社は任天堂<7974>のサプライヤーとして知られている。任天堂は16日夜、「ニンテンドースイッチ」の後継機を今年発売すると発表した。同日に「スイッチ2」の発表が行われるとの観測をもとに、任天堂株には思惑的な資金が入ったが、正式発表を受けて「噂で買って事実で売る」展開となり、同社株は急反落している。一方、利食い後の短期資金の一部が任天堂関連銘柄にシフトする格好となり、ホシデン株を押し上げたようだ。メガチップス<6875>とミネベアミツミ<6479>も逆行高となっている。

■マクロミル <3978>  1,248円  +20 円 (+1.6%)  本日終値

 マクロミル<3978>が上昇。午後2時ごろ、欧州系投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズから受けているTOBについて、買い付け価格が1株1150円から1250円へ引き上げられることが決まったと発表。これにサヤ寄せする格好となった。買い付け期間の期限も1月17日から2月3日まで延長されるという。 株探ニュース

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