Galaxy S25 Ultraがマグネット対応しない理由はSペンにあり
本日2月14日に発売されたSamsung(サムスン)の新型スマホGalaxy S25シリーズ。発表前にはワイヤレス規格の最新版であるQi2に対応し、マグネットアクセサリーが使えるようになるという説もありましたが、ふたを開けてみれば本体に磁石は見当たらず。
ワイヤレス充電自体は可能で、数モデル前からQi1には対応しています。充電速度が一部上がることと、マグネットを利用して充電ミスをなくすのがQi2規格の特徴ですが、Galaxy S25シリーズにはこのマグネットが搭載されていません。
その理由は、プレミアモデルGalaxy S25 Ultra同梱アクセサリーのSペンにあるようです。
磁力と干渉するSペン
ネタ元 Android Centralの記者が、Galaxy S25 Ultraに磁石搭載のスマホケースを装着したところ、ディスプレイに注意文が表示されたといいます。注意文の内容は、アクセサリーの磁石がSペンの信号と干渉する可能性あり、ゆえに正確な手書き描写ができない、ペンを使ったジェスチャー操作に支障をきたす可能性があるというもの。
実はこの注意文、Galaxy S25 Ultraで初めて出たものではありません。Galaxy S24 Ultraから報告が上がっていました。
Sペンは最高位機種であるGalaxy S25 Ultraの個性であり特徴。最軽量&最薄を実現したGalaxy S25 Ultraでは、ペンのBluetooth接続を捨てて臨みました。機能は捨てても、Sペンそのものを捨てるという選択肢はありません。このSペンのせいで最高位機種にマグネット搭載できないとなれば、下位モデルに搭載するわけにもいきません。
Qi2規格が一般化され、iPhoneだけでなく多くのAndroid端末で採用されていくと…さてどうするつもりでしょう?
干渉の程度が微妙
同じくAndroid Centralが、シリコンケースの上からAppleのMagSafe用アダプターをくっつけてみたところ、注意文は表示されず。どうやら、ケースの厚みによってはSペンと干渉せず、マグネットアクセサリーの使用がOKなパターンもあるようです。
てことは、ハードのデザイン次第では、Sペンとマグネットアクセサリーが共存できる世界線もあるということ。でも、端末が分厚くなりそうな…。
来年以降、SamsungはBluetooth切り捨て以上に、難しい取捨選択を迫られそうですね。
Source: Android Central