超音波で高速振動。電動アシストで切れ味倍増するとんでもない包丁

Image: Seattle Ultrasonics

2025年9月24日の記事を編集して再掲載しています。

ホントに実用的な技術だったんですね。

ちゃんと研がれていない包丁で料理をすると、トマトが潰れる、ニンジンが固くて切るのが大変、鳥皮がグニャグニャしてこっちがキレそう…といったストレスにブチ当たります。

切れ味には鋼の硬さや刀身の薄さも大事なファクターですが、ゼロmmより薄くはできませんし、どれだけ追求しても限界が来てしまいます。

そうだ属性付与しよう

Seattle Ultrasonicsの「C-200」は、包丁をガジェット化して超音波で細かく振動する機能を搭載。世界初の刃渡り20cm三徳包丁が爆誕しました。

SFアニメやマンガの振動剣とか、高周波ブレードとか呼ばれるアレが現実になり、創作物での切れ味はホントだったことが証明されたわけです。

Video: Seattle Ultrasonics / YouTube

他の包丁と切り比べたバターの断面を見ると、違いがハッキリ出ていますね。刃にベッタリ残ったチーズが、ボタン1つでスルっと落ちるのも見事です。ライムの断面を振動させると、熱がないのに果汁が霧になるとか…フルーツが加湿器になっちゃうのおかしいですよね。

1秒間に4万回の振動

オレンジ色のボタンを押すと超音波が起動。振動は1秒間に4万回も起こっていますが、手に振動は伝わらず無音で気になりません。

超音波により、鋼がマイクロレベルで膨張と伸縮を繰り返しているのだそうです。それが切れ味の秘訣なんですね。手に込める力が半分で済むようになりますし、切った食材が刃にひっつくこともなくお手入れが簡単です。

動画では、超音波でライトセーバーのように何でも切れるのではなく、自転車が電動になるようなもので力を半減できるのだと話しています。

Image: Seattle Ultrasonics

日本製のステンレス鋼を使用

刀身は日本の愛知製鋼が開発した高炭素ステンレス鋼「AUS-10(エーユーエス テン)」を硬度60HRCにした素材を使用。研ぐこともできるので、ずっと使えますね。

充電はiPhoneと同じUSB-C、および専用スタンドでの無線充電。いくらガジェットに囲まれた私たちでも、包丁が充電式だなんて前代未聞ですよね?

SFが現実に

包丁をガジェット化すれば、素材の硬さや薄さを超えた切れ味が実現するんですね。SFの中だけだと思っていたテクノロジーが、現実で成立したのもビックリです。

筆者は包丁を研ぐのが禅のような気持ちになれるので好きなのですが、コレだと研ぐ頻度が少なくなるのかも? だけど食材がスパスパ切れるのは絶対楽しいはずです。

Source: YouTube, AICHI STEEL , Seattle Ultrasonics (1, 2) via NEW ATLAS

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