超静音なRTX 5070搭載グラボのゲーミングPC、ベンチマーク中でもわずか約34.5dB

Silent-Master NEO Z890をレビュー

 世の中、「静音PC」と名乗るBTOパソコンは数多くある。単純に静かな動作だけを追求するなら、性能を妥協して発熱を抑えれば、たやすく実現できるだろう。そういった意味では、静音PCのハードルは決して高くない。しかし、多くの人が欲しいPCは「静かだけれど性能が低いPC」ではなく、「高性能のまま動作音が小さいPC」だ。

 高性能なCPUやGPUを安定動作させるには、高性能なクーラーが必要になるが、得てして動作音が大きいものが多く、製品選びには知識が必要だ。もちろん、そのクーラーを効果的に使えるようなセッティングも大事で、技術と経験が求められる。そんな知識・技術・経験の結晶とも言える静音PCが、サイコムの「Silent Master」シリーズだ。

静音性にとことんこだわったSilent Masterシリーズ

 特に注目は、理想の静音ビデオカードを求めるあまり、自分たちで作ってしまったという「Silent Master Graphics」(通称、SMG)シリーズを標準搭載しているところ。従来のGeForce RTX 40シリーズ搭載モデルは人気が高く、すでに売り切れてくやしい思いをした人もいることだろう。しかし、そんな方に朗報だ。

 今回紹介する「Silent-Master NEO Z890」では、GeForce RTX 50シリーズを採用した新たなSilent Master Graphicsシリーズを選べるようになっている。

新たにGeForce RTX 50シリーズを採用したSilent Master Graphics

 試用機は標準構成からビデオカードがGeForce RTX 5070搭載モデル、CPUは「Core Ultra 7 265K」にカスタムされ、高性能な仕様となっていた。詳しく見ていこう。

サイコムの静音ゲーミングPC「Silent-Master NEO Z890」。標準構成の直販価格は31万8360円~(配送料込み)

標準構成の主なスペック 試用機の主なスペック CPU インテル「Core Ultra 5 245K」 (14コア/14スレッド、最大5.2GHz) インテル「Core Ultra 7 265K」 (20コア/20スレッド、最大5.5GHz) CPU クーラー Noctua「NH-U12S」(空冷、120mmファン、サイドフロー) マザー ボード ASRock「Z890 Pro RS WiFi」(インテルZ890、ATX) メモリー 16GB(8GB×2)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> 32GB(16GB×2)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> ストレージ Crucial「T500 CT1000T500SSD8」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) Crucial「T700 CT1000T700SSD3」(1TB M.2 SSD、PCIe 5.0) 光学ドライブ DVDスーパーマルチ なし ビデオ カード サイコム「Silent Master Graphics RTX5060Ti 16GB」(GeForce RTX 5060 Ti、16GB GDDR7) サイコム「Silent Master Graphics RTX5070 12GB」(GeForce RTX 5070、12GB GDDR7) 電源 ユニット Antec「NeoECO Gold NE650G M」(650W、80 PLUS GOLD) ASRock「Steel Legend SL-750G」(750W、80 PLUS GOLD) PCケース Cooler Master「Silencio S600 MCS-S600-KN5N-S00」 (ATX、ミドルタワー) PCケース ファン 前面:Noctua「NF-A14 FLX」(140mm)、 背面:Noctua「NF-S12A FLX」(120mm) OS Microsoft「Windows 11 Home 64bit」 直販価格 31万8360円~ 38万940円

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