トランプ氏は「裏切り者」か「極めて賢い傑物」 ノーベル平和賞受賞者ワレサ氏

 発信地:グダニスク/ポーランド [ ポーランド ヨーロッパ ]

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【2月25日 AFP】ポーランドの元大統領でノーベル平和賞受賞者のレフ・ワレサ氏が23日、AFPのインタビューに応じ、ドナルド・トランプ米大統領は対ロシア政策において「裏切り者」か「極めて賢い傑物」のどちらかだと述べた。

ワレサ氏はロシアによるウクライナ全面侵攻の開始から4年を迎えるのを前に、「表面的には、彼は今、ロシアの手先、単なる裏切り者のように見える。それも一つの見方だ」と述べた。

だが、トランプ氏が「極めて賢い政治指導者」で、「米国が反(ロシア大統領のウラジーミル・)プーチンの合唱に加われば、(プーチン氏は)核兵器を使用せざるを得なくなることを分かっている」可能性もあると述べた。

さらに、「プーチン氏は無責任だ」「これはプーチン氏に核兵器の使用を迫らず、友人を演じ続けるという非常に狡猾(こうかつ)で巧妙なゲームだ」と付け加えた。

トランプ氏は友人を演じることで時間を稼ぎ、「欧州諸国に米国抜きでプーチン氏に効率的に対抗できるよう準備させようとしている」と主張。

「米国がこのゲームに参加すれば、核戦争になる」と述べた。

ワレサ氏は、「つまり、トランプ氏に関しては二つの見方がある。裏切り者と見るか、極めて賢い人物と見るかだ。トランプ氏がどちらに当てはまるのかは今ここに至るまで私には分からない」と述べた。

■「先走ったね」

1983年にノーベル平和賞を受賞したワレサ氏は、トランプ氏が「傑物」であれば、ノーベル平和賞に値するだろうと主張。

「しかし、彼が裏切り者ならノーベル平和賞に値しない」として、現時点では「判断するのは時期尚早だ」と述べた。

ワレサ氏は、南米ベネズエラの野党指導者で2025年にノーベル平和賞を受賞したマリナ・コリナ・マチャド氏と最近米国で会い、「先走ったねと伝えた」と述べた。

マチャド氏は1月、米首都ワシントンで自身のノーベル平和賞のメダルをトランプ氏に贈呈した。トランプ氏は平和賞受賞への意欲を隠していない。

■「プーチンでもスターリンでもない」

東西冷戦の政治的産物であるワレサ氏は、旧東側陣営の崩壊以降、対立する三つのブロック、すなわち米国、ロシア、中国が「世界の主導権を握ろうとしてきた」との見解を示した。

だが、「もしロシアがウクライナを征服すれば、われわれは中国語とロシア語を学び始めるかもしれない。米国は永久に敗北するだろう」と主張。

逆に、「もしわれわれが何とかロシアを倒すことができたとしても、ロシアは10年以内に立ち直る。われわれの孫たちは再びロシアと戦わなければならないだろう」と付け加えた。

ワレサ氏の見解によれば、ロシアによる侵略は同国における民主主義の欠如に根差している。

ワレサ氏は、ロシアでは「外敵がロシアを脅かすという考えが何世紀にもわたって維持されている」として、「ロシアの問題はプーチンや(旧ソ連の独裁者ヨシフ・)スターリンにあるのではなく、未熟な政治制度にある」と指摘した。(c)AFP

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