DeNAにハマの江川が出現 法大卒・背番号「30」 開幕1軍前進
◆オープン戦 DeNA3ー3広島(5日・横浜)
ハマの江川になる! DeNAのドラフト2位・篠木健太郎投手(22)が、広島とのオープン戦で本拠地デビュー。2回を投げて3者連続奪三振で強烈にアピールし、開幕1軍へ大きく前進した。
気温8度。極寒のハマスタで3度、雄たけびを上げた。4回から3番手で登板。5回には先頭の末包をスライダーで、続く林は直球、3人目の渡辺は149キロの直球で3者連続三振をマークした。三振を奪うたびに「しゃー」と絶叫し、感情を高ぶらせた。「学生時代から気持ちを押し出して投げる。自然とあふれ出てしまう」と明かし、「全体的に良い感じだった」と結果と内容に満足そうだった。
最速157キロの直球が武器で、背番号は30。伸びのある直球を武器に巨人で通算135勝を挙げた法大の大先輩・江川卓さんと同じ背番号をもらった。偉大なOBに近づくことを目標に掲げるルーキー右腕を、三浦監督は「球のキレイさ、投げっぷり、ボールの走り、スライダーのキレ、非常に良かった。チームに勇気を与えてくれる投球だった」と大絶賛。続けて「いいものを見せてくれた。近づいてます」と中継ぎでの開幕1軍の可能性に触れた。
新人はほかに、3位の加藤、4位の若松が1軍同行中。登板機会を確保するため、2軍にいる1位・竹田(三菱重工West)にも昇格と開幕1軍の可能性がある。「1軍の力になることが一番、強い思い」と篠木。番長DeNAにフレッシュな風が吹きそうだ。(太田 和樹)
◆篠木 健太郎(しのぎ けんたろう) ▽生まれ 2002年5月7日、群馬県出身。22歳 ▽サイズ 177センチ、80キロ。右投左打 ▽球歴 木更津総合では1年夏に甲子園出場し、法大では東京六大学リーグで通算14勝。2024年ドラフト2位でDeNAに入団。年俸1200万円(推定) ▽心配症 洗剤など日用品のストックは常に3つ ▽好きなおふくろの味 カマンベールチーズをベーコンで包み、ペンネを絡ませる創作料理