『金曜ロードショー』初代OP映像を再現したプラモデルを作ってみたところ → 「いやぁ、プラモって本当に難しいもんですね」となった
『金曜ロードショー』は2025年、放送開始から40年を迎えるという。金ローのおかげで、どれだけの映画に触れられたことだろう。これからも末永く続いてほしいものだ。
そんな記念すべき年に、初代OP映像を再現したプラモデルが登場。目にした瞬間、あの音楽が脳内再現されること待ったなしである。懐かしさに背中を押され、購入してみることにした。
・インパクトあるOP
金ローの初代OPは1985年から1997年まで流れていたようだ。夕陽に染まる波止場に、男性が佇んでいるさまが印象深い。
バックで流れていた「チャ~ラララ~ラ~ラ~ラ~ラ~~」というBGMはピエール・ポルト氏の『フライデー・ナイト・ファンタジー』という曲であることを、先ほど調べて知った。
ルパンもジブリも数かずの洋画も、多くの作品が子どもの頃の記者にとってあの映像と音楽とともにあった。それくらい強烈な、インパクトあるOPだったのだ。
故にプラモになるという情報を得た際、考えることなく即購入。当時に思いをはせながら、届くのを楽しみに待った。
・いい買い物でした
はじめに告白しておくと、開封したプラモのパーツがあまりにも細かく、記者ひとりの力では完成させられる気がしなかったため助っ人を召還した。
特に波止場に佇む男性と思しき人のパーツが鬼畜で、両腕を本体に接着剤で付ける必要があったのだが、全くできる気がしなかったのだ。
そのほかの部品も、なかなかに玄人仕様であると思われる。とにもかくにも言われるまでもないだろうがニッパーと、接着剤(瞬間接着剤やプラモ専用のものが良さそう)はマスト。
接着剤は、多少はみ出しても白くならないものを推奨する。パーツが真っ黒なので、少しでも接着剤が漏れると目立って仕方がないのだ。
パーツとパーツの接続部分に気持ち程度の溝が付いているが、いずれも必ず接着剤でくっ付けなければならない。バリをていねいに取り、正確な角度ではめ込んでいく必要がある。
一度ミスすれば終わりそうで、とにかくプレッシャーがすごい。先に書いたように、中でも男性パーツが恐ろしい仕様で「もうはじめから腕を付けといてくれよ」と泣きそうになった。
こうしたことを得意とする人の手を大いに借りつつ、どうにかこうにか完成した時は、嬉しさよりも安堵のため息がこぼれたほど。「いやぁ、プラモって本当に難しいもんですね」と言いたくなるというものである。
しかしそうした過程を経て出来上がった完成体には、愛着もひとしお。当時の番組ロゴを再現した背景紙も付いているので、その前に置いてひとしきり写真を撮る。
それだけでは飽き足らず、外に持ち出し本物の夕日をバックに撮ったりもした。いつか波止場にも連れて行きたい。
色いろな感情をもたらしてくれた『金ロー』のプラモ。これで税込2200円(+送料)だったのだから、随分と安く感じてしまう。いやあ、(大変だったけど)いい買い物をしたもんですね。
参考リンク:金曜ロードショープラモデル 執筆:K.Masami Photo:Rocketnews24.
▼記者にとってはかなり難しかった
▼ニッパーと、接着剤も選んだ方が良さそう
▼今回使ったのはこちら
▼接着剤の量はこのくらいが良いらしい
▼一応つけるための溝があるものの、接着剤の力が絶対に必要
▼完成体は逆光で撮ると雰囲気が出る