韓国、6月3日に統一地方選挙 株価最高値で革新系与党に追い風
- 記事を印刷する
- メールで送る
- リンクをコピーする
- note
- X(旧Twitter)
- はてなブックマーク
- Bluesky
韓国で6月3日、地方自治体の首長らを選ぶ統一地方選が投開票される。2025年6月に発足した革新(進歩)系の李在明(イ・ジェミョン)政権下で初めての全国規模の大型選挙となる。結果は発足1年の政権の先行きに影響する可能性がある。
全国各地の自治体の首長や地方議員らを一斉に決める4年に1度の選挙だ。国会議員の補欠選挙も14選挙区で実施。今回は計4241人を選出する。
各社世論調査によると、現政権を支える革新系与党「共に民主党」が優位に立つ。与党は足元で総合株価指数(KOSPI)が最高値を更新し続けるなどの追い風を得て、今回の地方選を通じて政権基盤を確固たるものにしたい考えだ。
前回の22年地方選では保守が圧勝した。当時の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が発足直後の勢いに乗り、主要17地域の首長選のうち12を押さえた。25年に政権を奪取した革新は現在も高い支持率を維持する。今回の地方選で保守は苦戦を強いられる。
尹政権を支えた保守系野党「国民の力」は24年12月の「非常戒厳」や尹氏の弾劾への是非を巡って、党内に亀裂を抱える。25年6月の大統領選で敗北したのち、支持率は低迷。今回の地方選では「牙城」とされる南東部・慶尚道地域の死守に全力を挙げる。
激戦が予想されるのが韓国第3の都市・大邱(テグ)市長選だ。世論調査会社・韓国ギャラップの5月の調査で、前月に17ポイントあった両党の支持率の差が3ポイントにまで縮まっている。
大邱は伝統的な保守地盤で「保守の心臓」と呼ばれる。国民の力は経済副首相を務めた秋慶鎬(チュ・ギョンホ)氏を擁立。選挙運動には朴槿恵(パク・クネ)元大統領が応援演説に駆けつけ、保守の「伝統」を前面に押し出して勢力結集を呼びかけた。
革新系与党からは首相経験者の金富謙(キム・ブギョム)氏が出馬する。金氏は演説で「政党ではなく、大邱の利益という視点で見てほしい。誰が大邱を救える本当の実力者なのか冷静に判断してほしい」と訴えた。穏健な保守に近い主張で中道や無党派層を取り込み、保守地盤の切り崩しを狙う。
ソウル市長選は現職で5選を目指す野党・国民の力の呉世勲(オ・セフン)氏とソウル市城東区長を3期務めた鄭愿伍(チョン・ウォノ)氏の事実上の一騎打ちだ。
鄭氏は若者の流行発信地でもある聖水洞(ソンスドン)の再開発を成功させ、李大統領から地域活性化の手腕を評価されたことで認知度を上げた。呉、鄭両氏の支持率は共に40%台で拮抗する。
国会議員補選では釜山北区甲選挙区での保守分裂選が注目を集める。与党公認候補は直前まで大統領府の人工知能(AI)未来企画首席秘書官を務めていた河丁友(ハ・ジョンウ)氏だ。
国民の力元代表の韓東勲(ハン・ドンフン)氏は1月に同党を除名となり、無所属で出馬した。国民の力も候補を擁立し、三つどもえの戦いとなっている。
韓氏は「保守を再建し、政府・与党の暴走を打ち砕く『道具』として使ってほしい」と強調する。地道な活動で支持を広げ、与野党の公認候補を猛追している。
李大統領も京畿道知事などを経験しており、地方選は与野党双方にとって未来のリーダー候補を占う試金石となる。
韓国の選挙は最終盤での突発的な事件や支持層の結集で劇的な変化が起きやすい。今回の地方選では与党優勢が伝えられるものの、危機感を強めた野党支持層が終盤にかけて巻き返す可能性もある。浮動票の行方は最後まで予断を許さない。
(ソウル=小林恵理香)
- 記事を印刷する
- メールで送る
- リンクをコピーする
- note
- X(旧Twitter)
- はてなブックマーク
- Bluesky
こちらもおすすめ(自動検索)
操作を実行できませんでした。時間を空けて再度お試しください。
権限不足のため、フォローできません
日本経済新聞の編集者が選んだ押さえておきたい「ニュース5本」をお届けします。(週5回配信)
ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。
入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。
ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。
入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。