小椋藍、極僅差の11番手で予選Q2直接進出を逃す「コースに少し苦戦」/第2戦アルゼンチンGP

Text:autosport web

 3月14日、2025年MotoGP第2戦アルゼンチンGP MotoGPクラスの初日のセッションがアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで行われ、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)はプラクティスを11番手で終えた。

 開幕戦タイGPでは、予選ダイレクトQ2進出を決めて初のスプリントで4位、決勝では5位という結果で鮮烈な最高峰クラスデビュー戦を飾った小椋。第2戦での活躍にも注目が集まるなか、フリー走行1回目が始まった。

 灼熱のタイと打って変わって気温18度と涼しく、ハーフウエットの路面コンディションということもあり、1回目のランでは慎重かつ確実に周回を重ねた。

 2回目のランに1分41秒台に乗せると、3回目のランで1分40秒162の自己ベストタイムを記録し、トップから1.225秒差の15番手で初日午前を終えた。

小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第2戦アルゼンチンGP 初日

 路面が完全ドライとなった午後のプラクティスでは、フロントにミディアム、リヤにソフトでコースイン。序盤には、最終コーナーで大きく姿勢を乱し、あわや転倒するところだったが、見事にセーブ。肝を冷やしたチーム代表のダビデ・ブリビオは苦笑いを見せた。

 セッション前半は、ロングランで周回を重ねつつ、終盤のアタックを見据えるようにコースの習熟度を上げていった。

 残り約6分、予選Q2へダイレクト進出に挑むアタックへコースインすると、それまでの1分38秒台から一気にタイムを縮め、1分37秒855で10番手とQ2ダイレクト進出圏内に浮上した。

 しかし、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が最後のアタックで2番手タイムを記録したため、最終的に11番手と惜しくも予選Q2へのダイレクト進出を逃す結果となった。

 明日の予選はQ1から挑む小椋だが、10番手のフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)との差は、わずか0.021秒。トップからも0.560秒しか離れていない。また、ファクトリーチームのマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が4番手で終えていることは、ポジティブな要素だろう。

 予選Q1を突破し、再びQ2で上位グリッドを争えるのか、土曜日の走りにも期待がかかる。そして、タイGPで見事な走りを見せたスプリントでのバトルにも注目だ。

「惜しかったですね。もちろん、悔しいです。僕はライダーですし、予選Q2にダイレクト進出が良かったです。そうすれば、少なくとも12番手からレースをスタートできるとわかりますから。でも全体的にタイムアタックでトップからコンマ5、6秒差だったことは、とてもいいことでした」

「サーキットはタイとはまったく異なっていて、よりコースに流れがあって、そういったところで少し苦労しています。タイは2日間のテストがあったのと、とても気に入っているサーキットだったので、僕にとって少し楽だったのはあります。でも、初日ですし、明日を待ちたいです。マシンはうまく機能しているようですし、ベゼッチは僕らにとって大きな参考になっています」

小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第2戦アルゼンチンGP 初日

小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第2戦アルゼンチンGP 初日

小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第2戦アルゼンチンGP 初日

小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第2戦アルゼンチンGP 初日

春霞はるか

2025年 / オートサロン SHIBATIRE

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