FIBA女子アジアカップ2025[準決勝進出決定戦]日本 77-62 ニュージーランド「相手に合わせるのではなく、自分から仕掛けることが一番大事」コーリー・ゲインズヘッドコーチ
2025年7月18日
田中こころ選手は積極的に得点を取りに行くことで手応えを実感
これまでの反省を踏まえ、意識を変えて臨んだ今野紀花選手は13点の活躍
「FIBA女子アジアカップ2025」は決勝トーナメントに突入。予選グループB/2位の女子日本代表は、準決勝進出決定戦で同グループA/3位のニュージーランドと対戦。ガマンの時間帯が続いた前半を乗り越え、ペースを上げる日本らしさを後半に発揮し、77-62で勝利。準決勝進出を決めました。次戦は、日本時間7月19日(土)20:30より開催国・中国と対戦します。
コーリー・ゲインズヘッドコーチは試合前のミーティングで、必要なキーワードをホワイトボードに書き記します。プレーの指示を遂行することも必要ですが、「まずはアグレッシブにプレーすること。相手に合わせるのではなく、自分から仕掛けることが一番大事です」と選手たちへ伝えました。
予選グループフェーズの3試合は「アグレッシブなプレーをあまり出せていませんでした」と#2 今野紀花選手(デンソー アイリス)は振り返ります。気持ちを切り替え、積極的に仕掛けたことで13点を挙げ、今大会初の二桁に乗せる活躍を見せました。もうひとりの得点力あるポイントガード、#26 田中こころ選手(ENEOSサンフラワーズ)は「点を取りに行くことでディフェンスを引き寄せ、そうなるとまわりが開いてくることが分かりました」とオーストラリア戦で得た手応えをこの試合でも発揮し、キャリアハイの17点を記録しました。
試合後の記者会見に登壇した#52 宮澤夕貴選手(富士通 レッドウェーブ)は、「これまでの試合に比べてターンオーバーが少なかった」点を勝因として挙げます。これまでは日本らしくないミスが続き、16本以上のターンオーバーをしていました。翻って今日は11本に減らし、成長が見られます。先にコメントした2人のポイントガードは強気でプレーしたことで田中選手は3本、今野選手は1本とターンオーバーを最小限に抑えました。
準決勝はホームの中国と対戦。これまでも中国戦になると大きなアリーナが埋まり、大歓声に包まれています。ゲインズヘッドコーチは、「多くのアウェーのファンの中で、中国と決勝を懸けて対戦できることが最高に楽しみです」と胸を高鳴らせます。6月の中国遠征ですでに2試合を戦った今野選手は「中国はペースが速く、フィジカルも強いチームなのでタフな試合になると思います。しっかり日本らしく走り切って良いバスケができるようにしたいです。そのためにも、もう一度基本に立ち返ってチーム全員でがんばります」と意気込みを語り、3度目の正直で勝利を目指します。
■FIBAアジアカップ2025 日程:2025年7月13日〜20日 開催地:中国・深圳(深圳スポーツセンター) 出場国(予選グループフェーズ) 【グループA】中国(4)、ニュージーランド(26)、韓国(14)、インドネシア(57) 【グループB】日本(9)、オーストラリア(2)、フィリピン(44)、レバノン(54) ※()内数字はFIBAランキング(2025年7月7日時点) 試合日程(日本時間) 日本 72-68 レバノン 日本 85-82 フィリピン 日本 67-79 オーストラリア 日本 77-62 ニュージーランド 7月19日(土) 準決勝・5位決定戦 7月20日(日) 決勝・3位決定戦 放送・配信
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