優先席に座るのは悪いこと? 一般女性が「男性に席を譲ってもらえなかった」と不満を投稿して議論に。最新調査も明らかに
疲れていたり、荷物が多かったりすると、電車で座りたいと思うのは自然なこと。先日、地下鉄を利用したある若い女性が、男性たちに席を譲ってもらえなかったことをTikTokに投稿。動画は急速に拡散し「席を譲る・譲らない」をめぐって、さまざまな議論を巻き起こした。 【動画】「座りたいな~」とアピールする若い女性。男性陣は無視....。 イギリス・ロンドンの地下鉄での動画をTikTokに投稿した、ケイティ・オリビアさん。動画には、混み合った車内の中央で、買い物袋を手に立つ彼女が映っており、座席には男性たちが座っている。 ケイティさんは「脚が痛い...座れたら助かるんだけど....」と少し大きめの声で言ってみたものの、周囲の男性たちはちらっと見るだけで、すぐに視線はスマホに。さらに彼女は、「かつて男性は女性のために戦争に行った。今では、電車で席を確保するために走っている」という皮肉たっぷりのテキストを動画に表示させた。 同投稿は2025年12月25日時点で800万回以上も再生されており、110万もの「いいね!」を獲得。コメントは約1万8,000件も寄せられ、さまざまな意見が飛び交っている。 「同感。今の社会では、思いやりも騎士道精神も完全になくなってしまった」 「相手がかなり年上とか、妊娠中とか、本当に必要な状況じゃない限り、席は譲らなくてよくない?だって先に座ってたのは彼らなのだから」 「いや、そもそも男たちは女性のために戦争に行っていたわけじゃない」 「男性が座っていれば『ジェントルマンは死んだ』と言われ、席を譲れば『家父長制に従っている』と非難される。こんな議論は、完全にばかげてるし、性別で考える必要なんてない。譲りたいなら譲ればいいし、譲りたくなければ譲らなければいいだけ。性別は関係ない」 「うわー。現代って感じ(笑)“プリンセス”ばっかりの電車(笑)」
2020年10月に内閣府が実施した「公共交通機関利用時の配慮に関する世論調査」では、電車やバスなどの公共交通機関の優先席に座っている際、高齢者、障害者、妊産婦など優先席を必要とする人が近くにいた場合、席を譲ろうと思うかどうかを尋ねたところ、「譲ろうと思う」と答えた人は全体の72.0%(「譲ろうと思う」57.7%、「どちらかといえば譲ろうと思う」14.3%)であったとのこと。 一方で「譲ろうと思わない」と答えた人は0.9%(「どちらかといえば譲ろうと思わない」0.7%、「譲ろうと思わない※1、2以外」0.2%)で、18.1%の人はそもそも優先席に座らない※2と回答している。 ※1:自分自身が高齢者、障害者、妊産婦など優先席を必要としている場合 ※2:優先席に座らない場合 都市規模別での差はほとんど見られなかったが、年齢別にみると、30歳代と50歳代で「譲ろうと思う」と答える人の割合が高い傾向にあったという。 また、公共交通機関の優先席に座っている際、優先席を必要とする人が近くにいた場合の対応について、「どちらかといえば譲ろうと思う」「どちらかといえば譲ろうと思わない」「譲ろうと思わない(※1、※2以外)」と答えた308人に、譲らない場合の理由を尋ねたところ、最も多かったのは「譲ることが相手に失礼になる可能性がある場合」で46.4%だったとのこと。 次いで、「体調不良やけがで優先席を必要としている場合」(34.7%)、「声をかけるのが恥ずかしい場合」(26.9%)、「譲ってもらうのが当然という態度をされる場合」(26.6%)の順となっているという。