開発開始から約11年、韓国航空宇宙産業がKF

韓国の次世代戦闘機=KF-21は2026年3月にBlock Iの量産機1号機がロールアウトし、6月にはKF-21を初運用する部隊=第156戦闘飛行隊を再創設し受け入れ準備を進めていたが、韓国航空宇宙産業(KAI)は22日に量産機1号機を韓国空軍へ正式に引き渡し、開発開始から約11年後にKF-21の部隊配備が始まった。

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韓国が開発を進めているKF-21は2021年4月にプロトタイプ1号機がロールアウトし、2023年にはプロトタイプ6機(単座4機+複座2機)が投入されて飛行試験が本格化、2026年1月には予定より2ヶ月早くプロトタイプによる飛行試験が完了し、42ヶ月間にわたる約1,600回の飛行試験で機体の基本性能、AESAレーダーや電子機器の能力、空中給油能力、空中での高機動性が検証され、搭載兵器についてもIRIS-TとMeteorの試射に成功。

2026年3月にはKF-21 Block Iの量産機1号機(KF-21001)がロールアウトし、6月にはKF-21を初運用する部隊として2012年11月に解隊した第156戦闘飛行隊(第16戦闘飛行団所属)を再創設し受け入れ準備を進めていたが、韓国航空宇宙産業(KAI)は9月22日にKF-21001を韓国空軍へ正式に引き渡し、第156戦闘飛行隊に所属するパイロットが機体を醴泉基地に持ち帰って正式にKF-21の配備が始まった。

まだKF-21 Block Iは初期作戦能力の獲得が宣言されていないため実戦任務への投入は暫く先の話になるが、韓国政府は2027年度の国防予算案にKF-21 Block Iの量産化(2028年までに40機)とBlock IIの実用化・量産化(2032年までに80機)を急ぐため3兆3,000億ウォン=約3,820億円を計上しており、既に空対地能力を備えたBlock II向けの飛行試験は2025年12月に開始され、JDAMやKALCM(韓国製空対地巡航ミサイル)の分離・投下試験が本格化している。

出典:대한민국 공군

当初予定では2028年12月までに10種以上の空対地/空対艦兵器を検証する予定だったが、これも2027年前半まで予定を前倒しすると言われており、急ピッチでKF-21 Block IIの開発・検証作業が進んでいるものの、KAIがアピールしているKF-21の第5世代化構想は正式な計画として承認されておらず、防衛事業庁は2026年8月に韓国型次世代戦闘機概念研究(期間は14ヶ月で費用は約9億ウォン)に関する入札を公告し「KF-21の次」について本格的な検討を開始した。

韓国メディアは「韓国型次世代戦闘機=KF-21の次」について様々な憶測を報じているが、防衛事業庁は概念研究について「高度化する未来の脅威と全領域統合作戦環境に対応するため、有人無人複合戦闘体系、広帯域ステルス、AI基盤の韓国型次世代戦闘機の運用概念と作戦運用性能を確立し、これを具現化する最適な形状案を導き出す」としか明かしておらず、この研究結果をすぐに韓国型次世代戦闘機の開発に結びつけるのではなくシステム開発の所要提起、先行研究、事業妥当性検討の根拠資料として活用する計画らしい。

出典:대한민국 공군

韓国型次世代戦闘機がKF-21の第5世代化構想に向かうのか、KF-21とは異なる別の機体開発に向かうのかは不明だが、どちらに進むとしてもKF-21 Block IIの成熟、取得コストに占める輸入部品(約35%)の国産化、特にF414-GE-400Kの代替品=国産エンジンの開発が短期的な目標であることに変わりはなく、この辺りの作業や海外輸出への努力を続けながら「KF-21の次」を思案するのだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:대한민국 공군

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