ロシアがウクライナに大規模空爆、鉄道員ら負傷・重要インフラ被害
9月3日 ロシアが夜間にウクライナに対して大規模な空爆を行い、少なくとも4人の鉄道員が負傷し、ウクライナの隣国であるポーランドは安全を確保するため航空機を緊急発進(スクランブル)させた。写真は3日、キーウで撮影(2025年 ロイター/Alina Smutko)
[キーウ 3日 ロイター] - ロシアが夜間にウクライナに対して大規模な空爆を行い、少なくとも4人の鉄道員が負傷し、重要なインフラに損害を与えた。ウクライナ当局が3日に明らかにした。
当局・メディアによると、空襲警報は全土で数時間鳴り続け、キーウ州から西部のリビウ ボリーニ両州まで、24州のうち9州で爆発音が聞こえた。
国有鉄道会社によると、ロシアの攻撃を受け中部キロボフラード州の鉄道員4人が病院に搬送された。鉄道施設の損傷により多くのサービスに遅れが生じている。
北部チェルニヒウ州では停電が発生し、3万人に影響が出たほか、重要な民間インフラが被害を受けたという。
ウクライナ空軍は、ロシアが発射したドローン(無人機)502機のうち430機とミサイル24発のうち21発を撃墜したと発表。3発のミサイルと69機のドローンによって14カ所が攻撃を受けたという。
また、ウクライナの隣国であるポーランドは、安全を確保するため航空機を緊急発進(スクランブル)させたと発表した。
ロシア側から今のところコメントは出ていない。
こうした中、中国では3日に北京中心部の天安門広場で抗日戦争勝利80年記念式典が行われた。習近平国家主席は、ロシアのプーチン大統領や北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が出席した過去最大規模の軍事パレードの開幕に当たり、世界が平和か戦争かの選択を迫られていると警告した。
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