町田DF中山雄太、森保監督も称えた決勝アシスト「拓真があそこに入ってきてくれたのが大きい」
[2.22 J1第2節 FC東京 0-1 町田 味スタ] 互いに見せ場の少ないまま終盤にもつれ込んだJ1第2節の東京ダービー、最後はワンチャンスの質が勝敗を分けた。
FC町田ゼルビアは後半37分、DF昌子源の縦パスからDF中山雄太が左サイドを抜け出すと、素早いターンから“GKとDFラインの間”を突いたセオリー通りのクロスがゴール前へ。これにFW西村拓真が抜け目なく詰め、今季初白星を導く決勝点が決まった。
昨季開幕前に加入した昌子、昨季途中に加入した中山、今季加入の西村と、近年の大型補強を象徴する元日本代表トリオによって生み出された決勝点。なかでも中山のクロスは精度、強さともに完璧なもので、試合全体では守備での貢献が目立っていたという中、攻撃でも違いを見せつけた。 中山によると、素早いクロスの判断は「僕の特徴プラス、チームでの決まり事もあったし、そこを信じて拓真が入ってきてくれた」というチーム戦術によるもの。「タイミング的にもコースもイメージ通りだった。でもそこに入ってきてくれるのが大きい」と振り返りつつ、「拓真とのラインはキャンプから常に意識していたので、それが結果として表れて良かった」と前向きに振り返った。開幕節・広島戦(●1-2)の敗戦から立ち上がるという意味でも大きなゴールとなった。「前節負けてしまったエネルギーも持っていきたかったし、中盤まで点が入らない攻めあぐねる展開だったけど、ここで(勝ち点3を)もぎ取って帰れたのは大きい」。またこの日は日本代表の森保一監督がスタンドで視察。負傷前の昨年9月以来の代表復帰に向けても大きなアピールとなった。
試合後、報道陣の取材に応じた森保監督は町田の両ウイングバックの中山、DF望月ヘンリー海輝について「ヘンリーにしても雄太にしても、町田の戦術的なところで固く守って攻撃に移っていくところ、またワイドだけじゃなくインサイドに顔を出していくところで、チームの戦術の中で自分がどう役割を全うしていくかをしっかりプレーで表現できていた」と高評価。さらに中山のアシストという結果を「その先でサッカーは点を取らないと勝てないというところで、最後にワンチャンス、自分にボールが繋がった時、ゴールにつながる仕事をしたことが攻撃も守備もチームの勝利に貢献するプレーをする結果につながったと思う」と称えていた。
(取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!●2025シーズンJリーグ特集