「オリジナルとの違いを楽しめる。ただ菅井友香さんのお芝居が…。」女神降臨 Before 高校デビュー編 あおねるさんの映画レビュー(感想・評価)

まず最初に正直レビューであることを御理解いただいた上で、推しを全肯定したい!という方には不向きかと思いますので、レビュータイトルを見て、推しなら可愛ければ何でもOK!スタンスの方は、この時点でのバックを推奨致します。僕は女優のムン・ガヨンさんのファンで、韓国で放送されたオリジナルが好きで、その上で劇場に足を運んだ人間です。韓国の作品が日本でリメイクされることはよくあることなので、そこに対して嫌悪感を抱くことはありませんでした。オリジナルを超えられないとかそういう意見はあまり好きではなくて、日本でやるなら日本のアレンジが効いた別物として見るべきだと思うからです。Kokiさんや、渡邊圭祐さん、綱啓永さん、主要キャラクターの皆さんがとても素晴らしい中で、特にKokiさんのお芝居は群を抜いて素晴らしかったです。昨今振り切ったお芝居が出来る女優さんが減っていると感じる中で、多様なお姿を拝見することができ面白かったです。渡邊圭祐さんは以前から「この方は凄い役者になる」と他の作品のレビューでも度々書かせていただいておりました。髪型には違和感を感じましたが、それ以外はお芝居は凛としていて素晴らしかったと思います。以降タイトルで触れた部分になります。僕は欅坂46をデビューから応援していました。ゆっかー(菅井友香さん※以降この場では菅井さんと呼ばせていただきます)は初代キャプテンで、グループを和ませてくれていた温かく品がある人です。卒業して女優業に進んだ菅井さんの作品、「チェイサーゲーム」や「ビジネス婚」など、他配信ドラマも含めいくつか拝見しています。…正直お芝居はお上手とは言えません。最近活躍されている女優さんの中でお芝居を見ていて辛いと感じる方が数人いるのですが、そのうちの一人が菅井さんです…。上記のドラマの際も、ドラマは一通り満遍なく見るタイプなので拝見しましたが、萎えてしまう感じが強かったです。芸能の世界って綺麗なだけじゃやっていけないとても厳しい世界だと思っていて、だからこそ俳優さんにリスペクトを感じています。オタクって良くも悪くも推しのことを全肯定したくなっちゃうところあるじゃないですか。もちろん全員が当てはまるわけではありませんが。僕は無理に持ち上げることがその人のためになるとは思えない人間なので、正直追加キャストで発表された時複雑な気持ちもあり、実際映画を拝見して出演シーンのお芝居に耐える部分もありました。恋のライバル役だった点も複雑さを増幅させてしまった要因かもしれません。よく祖父母が「悪役が一番難しい。悪役のお芝居が上手いか下手かで吉にも凶にもなるし、下手だと作品全体がずっこけてしまう」と言っていました。恋のライバルってジャンルによっては「悪役」「ヴィラン」の立ち位置に近いと思っていて、重要だと感じています。キツイことを述べてしまうのは、菅井さんのお芝居以外での良さを知っているからかもしれません。菅井さんはいただいたオファーをこなしたに過ぎません。しかしやはり本人が輝けるお仕事、あまり得意ではないお仕事、それを事務所や近しい人が提示してあげる必要性を感じます。ラジオのお仕事は菅井さんに合っていてとても好感を持っています。前のアカウントも含め作品のレビューを長年やっていますが、感想を紡ぐことの難しさを痛感しています。アンチではなく正直に述べたことが、全肯定をされる方にとってはそう見えてしまったり。より良い作品が増えるように、様々な作品においてキャストの重要性を改めて考えさせられました。お話やや逸れてしまいましたが、女神降臨の前編、主要キャラクターの皆さんの振り幅が凄くて楽しい作品でした。オリジナル要素も良い味がありました。ハイライトはなんといってもKokiさんです。

後編も期待しています。

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