トランプ米大統領、関税は常に最低10%-「例外もあり得る」
Skylar Woodhouse
- 対中関税、これ以下には下げないレベルを決めた-80%か明言せず
トランプ米大統領は9日、貿易相手国に対して「常に」最低10%の関税を課すと述べた後、すぐに「例外もあり得る」と付け加えた。交渉中の多数の貿易協定における米国の姿勢を見極める難しさを浮き彫りにした。
トランプ氏はホワイトハウスで「常に基準がある」と述べた上で、「米国のために特別なことをしてくれるなら例外もあり得る」と説明。ただ基本的には、最低10%の基準があり、一部の国・地域はそれよりはるかに高くなるとの認識を示した。
ホワイトハウスのレビット報道官は同日、「大統領は、10%の基本関税を継続する決意だ」と述べ、「その件について大統領本人と直接話をした」と付け加えた。
しかし、その後のトランプ氏の発言では、交渉に対する柔軟な姿勢も見られ、米国と交渉を模索する貿易相手国にとっては、再び混乱するメッセージとなった。
トランプ氏は週末に予定されている中国との交渉についても質問され、両国が互いに課している厳しい関税を緩和する道について双方の当局者が模索すると述べた。同氏は9日朝に自身のSNSで、対中関税を145%から80%に引き下げるのが適切だろうとの見方を示していた。
記者団との会見では、トランプ氏は中国製品に対する関税率について、これ以下には引き下げないというレベルを決めたと述べたが、それが80%以下かどうかは明言を避けた。
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原題:Trump Says 10% Tariff Baseline Unless ‘Exceptional’ Offer Made(抜粋)
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