ゴールドマン、ドル高の長期化を予想-トランプ次期米政権の政策で
Carter Johnson
ゴールドマン・サックス・グループの為替ストラテジストは、トランプ次期米大統領が掲げる関税引き上げ計画により、ドルは新たな強気相場に入りつつあるとの見方を示した。
ドルは9月下旬以来、上昇基調が継続。ドルが高値から徐々に下落していくという同行ストラテジストが長らく保持していた相場見通しに影響を与えている。
カマクシャ・トリベディ氏率いる同行のチームは15日付のリポートで「我々はもはや、ドルの広範な下落は見込んでいない」とし、「ドル高はより長期間にわたって続くだろう」と記した。
同リポートは「ここ数年、我々の中心的シナリオは、2022年後半に付けた高値からのドル下落は『浅く』済むというもので、それは概ね正しかった」と説明。その上で「来年には、米国の政策ミックスにおいて関税が重要な役割を果たすことになる」とし、関税や経済成長、米資産価格の上昇が「ドルにとって強力な組み合わせ」になると続けた。
これら要因により、ドルの貿易加重指数は今後1年で約3%上昇すると同行は予想。ユーロは向こう1年で1ユーロ=1.03ドルまでの下落を見込み、円相場は1ドル=159円まで弱含むとみている。
Tariffs should broadly support dollar, Goldman says in annual outlook
Source: Goldman Sachs, Bloomberg
原題:Goldman Sees Dollar ‘Stronger for Longer’ in a New Tariff Regime(抜粋)
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