ビットコインDeFi、2024年初頭から20倍に拡大──開発者は利回り創出に賭ける(CoinDesk JAPAN)

ビットコインDeFi(分散型金融)は、もはや片隅の実験ではない。 CoinDeskに共有されたArch Networkの新しいレポートによると、ビットコイン・ネイティブのDeFiプロトコルの預かり資産総額(total value locked:TVL)は、2024年1月の3億700万ドルから2025年半ばには63億6000万ドルに急拡大。レンディングアプリ、ステーブルコイン、機関投資家の流入によって約20倍になった。 データは、アジアおよびアフリカの開発者、投資家、ユーザーなど125人から集められたもので、「デジタル・ゴールド」から、プログラム可能な利回り資産へとビットコインのストーリーがシフトしていることを示している。 利用しているプロトコルとして最も多くあげられたのは、レンディング・プロトコルで、回答者の59%が使用していると答えた。次いで、ビットコイン担保型ステーブルコイン(41%)、DEX(32%)、トークン化不動産などのRWAトークン(29%)が続く。これらは単なる投機的な投資ではなく、特にビットコインを売却せずに流動性にアクセスしたいユーザーにとっては、プロダクト・マーケット・フィットの兆しとなっている。

しかし、信頼性への懸念は依然として存在する。回答者の36%は、ビットコインをコールドウォレットに保管しており、現行のDeFiプラットフォームには信頼が欠けている事に触れた。25%はリスクが高いと判断して、ビットコインDeFiを避けている。また回答者の60%が、スマートコントラクトの脆弱性を最大のセキュリティ懸念にあげた。 「ビットコインの真の可能性は、パッシブな価値の保存手段を超えたところにある」と、Arch NetworkのCEO、マット・ムダーノ(Matt Mudano)氏はレポートに記している。 「流動性を解き放つことが次のフロンティアだ」 開発者の間では、楽観とフラストレーションが交錯している。44%は、セキュリティと分散性の優位性を理由にビットコイン・ブロックチェーン上で開発していると答えた。一方で、43%はスマートコントラクト機能に欠けていることを最大の課題にあげた。 開発ツール、コンポーザビリティ、ドキュメントの不備も大きな問題として指摘された。 その結果、多くのビットコインDeFi開発者はマルチチェーン戦略を取っており、63%がイーサリアム、47%がソラナ、44%がBaseでも構築している。

CoinDesk JAPAN
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: