中国、米関税に対抗措置へ 麻薬問題で「責任転嫁」と反発
3月4日、 中国商務省は合成麻薬フェンタニルなどを巡る問題に関連して米国が中国製品への関税発動を決定したことに反対を表明し、自国の権利と利益を守るために対抗措置を取ると述べた。写真は蕪湖で2月撮影(2025年 ロイター/China Daily)
[北京 4日 ロイター] - 中国商務省は4日、米国が同日に発動させる予定の追加関税に反対を表明し、自国の権利と利益を守るため対抗措置を取ると述べた。トランプ米政権が合成麻薬フェンタニル流入を巡り「責任を転嫁」しようとしていると改めて主張した。
トランプ米大統領が先週に表明した10%の対中追加関税は4日0501GMT(日本時間午後2時01分)に発効する見通しで、中国からの輸入品に対する追加関税は計20%となる。
中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は3日、対抗措置には関税のほか、非関税措置も含まれるとみられ、農産物や食品が対象になる可能性が高いと報じている。 もっと見る
商務省は「中国は米国の一方的な関税が世界貿易機関(WTO)規則に違反し、多国間貿易システムを損なうと繰り返し主張してきた」と表明。「こうした措置は(米国の)問題を解決せず、むしろ米中経済・貿易協力を損ない、通常の国際貿易を混乱させる」と批判した。
その上で、「不合理で根拠がなく、他国を害する」一方的な関税措置を「即時撤回」するよう米国に求めるとした。
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