セルジオ・ペレス流F1ドライバー採用面接攻略……起用キャデラックはプレゼン受けて”経験重視”に方向転換

 キャデラックF1のダン・タウリスCEOは、ドライバー採用面接でセルジオ・ペレスは非常に好印象だったため、若いドライバーではなくベテランのペレスを起用するに至ったと明かした。

 2026年から11番目のF1チームとして新規参戦を果たすゼネラルモーターズ(GM)傘下のキャデラック。初シーズンのドライバー陣は長らく発表されていなかったが、8月末に元レッドブルのペレス、メルセデスのリザーブドライバーを務めるバルテリ・ボッタスとベテランふたりを起用することを発表した。

 F1デビューシーズンに向けて組織づくり、マシンづくりにおいてノウハウが必要なキャデラックが、より若いドライバーではなく様々なチームで経験を積んできたドライバーラインアップを揃えたというのは理に適っている。

 ただイタリアGPの週末にSky Sports F1のインタビューに応じたタウリスCEOは、ドライバー採用プロセスについて説明し、面接がベテランを選んだ決め手のひとつだったことを明かした。

 ペレスへの具体的な質問内容について聞かれたタウリスCEOは、F1復帰の動機に焦点を当てたと説明した。

「再びレースを走りたいか? つまり彼のキャリアにおける現状や抱負は何か? ということだ」とタウリスCEOは言う。

「彼はプロジェクトにワクワクしているのか? 何を成し遂げたいのか? キャリアでまだ証明すべきことは何か? ということも聞いた」

 ペレスはキャデラックF1との面接で好印象を残し、首脳陣に新人ドライバーの採用を見送る決断に至らせた。

「面接を進める中で、彼の経験が鮮明に伝わってきた。つまり面接を完璧にこなした。我々は彼の候補者としての可能性にかなりワクワクしてその場を後にした」とタウリスCEOは言う。

「おそらくそれまでは、より若いドライバーを検討していたかもしれない。しかし彼は素晴らしかった。そして経験こそが、まだF1シートを経験したことがない者との明確な差を生むのだ」

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