フィリピン南部でマグニチュード7.4の地震-津波警報も発令

Neil Jerome Morales

  • フィリピン沿岸で危険な津波発生の恐れ-太平洋津波警報センター
  • 建物に亀裂や損壊、病院や学校の状況を確認中-北ダバオ州知事

フィリピン南部で10日、マグニチュード7.4の地震が発生し、津波警報が発令された。政府高官によると、被害が見込まれているという。

  太平洋津波警報センターによると、ミンダナオ島で発生した地震により、フィリピン沿岸の一部地域で危険な津波が発生する恐れがある。震源から半径300キロ以内の地域に影響を及ぼす可能性があるという。

  フィリピン火山地震研究所のテレシト・バコルコル所長はDZMMラジオに対し「被害と余震が見込まれる。現在も情報を収集中だ」と述べた。

  インドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)もX(旧ツイッター)への投稿で、北スラウェシ州およびパプア州に津波警報を発令。津波の高さは最大50センチに達するとしている。

  北ダバオ州のエドウィン・ジュバヒブ州知事はDZMMに対し「政府職員を含む人々がパニックに陥った。建物に亀裂が入り、損壊の報告もある。病院や学校の状況を確認している」と指摘。「北ダバオ州は沿岸地域であり、津波が来れば危険だ」と警戒を呼び掛けた。

ショッピングモールの従業員が建物の外に避難する様子(ダバオ市、10日)

原題:Strong Earthquake in Philippines Triggers Tsunami Warning (1)(抜粋)

— 取材協力 Norman Harsono

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