メキシコ、対中関税の導入検討-トランプ氏と週内の合意を目指す

Andrea Navarro

  • メキシコ交渉団、米商務長官らとの会合後ワシントンに残る-大統領
  • 「米との貿易関係を優先する必要」、必要ならトランプ氏と電話会談

メキシコのシェインバウム大統領は24日、トランプ米大統領が表明している同国への25%関税を回避するため、中国からの輸入品に関税を課すことを検討していると明らかにした。

  ワシントンを訪問している経済・財務省の政府高官らで構成する代表団が対中関税に関して検討していると定例会見で説明した。28日までに米国と「重要な合意」に達するため多方面から取り組んでいるとし、必要であれば、その日にトランプ大統領との電話協議を要請する方針だと述べた。

  事情に詳しい複数の関係者によると、ラトニック商務長官らトランプ政権高官は、ワシントンで先週20日に開かれたエブラルド経済相をはじめとするメキシコ代表団との会合で、中国からの輸入品に独自の関税を課すべきだと伝えた。シェインバウム大統領によると、ラトニック氏との会談後、メキシコの代表団はワシントンに残った。

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  シェインバウム氏は メキシコはこれまでにも、自由貿易協定(FTA)を締結していない国に対して関税を課してきたと指摘。「米国との貿易関係を優先する必要があり、米国には『米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)』を優先するよう求めている」と述べた。

  トランプ氏はメキシコとカナダに対し、米国への不法移民と合成麻薬フェンタニルの流入を阻止しなければ、25%の関税を課すと表明。当初は2月1日に発動するとしていたが、3月4日に1カ月先送りした。

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原題:Mexico Studies Tariffs on China in Bid to Strike Deal With Trump(抜粋)

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