プーチン氏がロシア中銀会合前に警告 「経済の凍結避けるべき」
3月18日、ロシアのプーチン大統領は、経済政策の責任者らに対し、引き締め的な金融政策によってロシア経済を「全身冷却療法室」に入れるかのように凍結させるべきではないと述べた。ロシア・オムスクで2024年11月撮影(2025年 ロイター/Alexey Malgavko)
[モスクワ 18日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は18日、経済政策の責任者らに対し、引き締め的な金融政策によってロシア経済を「全身冷却療法室」に入れるかのように凍結させるべきではないと述べた。21日のロシア中央銀行による政策決定を前にくぎを刺した。
21日の中銀理事会は、インフレを抑制するため政策金利を20年ぶりの高水準である21%に据え置くことを決めると予想されている。しかし多くのエコノミストからは、防衛セクターを除く経済は既に中銀の政策が原因で停滞しているとの声が出ている。
プーチン氏は財界関係の会合で「(景気の冷え込みが)避けられないのは明らかだ。政府も中央銀行も全般にそういう話をしている。全体的な合意があるようだ」と述べた上で、「誰もが通常通りに事を進め、全身冷却療法室に入れるような過度の冷却を避けることが不可欠だ」と続けた。
全身冷却療法は、運動後などに最低で摂氏マイナス140度の部屋に入る療法。
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