米政権、トランプ氏発言受け「戦争省」への改称計画進める=WSJ
トランプ米政権は、国防総省を「戦争省」に改称する計画を進めている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が30日、ホワイトハウス高官の発言として伝えた。写真はワシントンのホワイトハウスで7月撮影(2025年 ロイター/Al Drago)
[ワシントン 30日 ロイター] - トランプ米政権は、国防総省を「戦争省」に改称する計画を進めている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が30日、ホワイトハウス高官の発言として伝えた。
トランプ大統領は25日、記者団に戦争省への名称変更の構想を披露。「国防総省はかつて戦争省と呼ばれ、力強い響きがあった。われわれは防衛と同時に攻撃も欲する。戦争省としてわれわれは全てを勝ち取ってきた。そうした状態に戻る必要があると思う」と発言した。
WSJによると、名称変更には議会の措置が必要になる公算が大きいが、ホワイトハウスは別の方法も検討中だという。
与党共和党のグレッグ・ストゥービー下院議員は、国防総省の名称変更を盛り込んだ来年度の国防権限法修正案を既に提出し、与党内である程度支持を得ていることがうかがえる。
ホワイトハウスのケリー報道官は「トランプ大統領が述べた通り、米軍は防衛だけでなく攻撃にも注力する必要がある。だからこそ大統領は国防総省において、多様性・公平性・包括性(DEI)やウォーク(社会的意識に目覚めた人々)の思想よりも戦士たちを重視してきた」と語った。
米国では1947年に成立した国家安全保障法で陸・海・空軍を単一組織の下で統合することが定められ、1949年に可決された修正法でこの組織が正式に国防総省と名付けられた。
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