いま使えるAIなら「Gemini 2.5 Proが最高」と言いたい。理想の推論モデルといえる5つの理由
Googleの「Gemini 2.5 Pro」は、優れたAI言語モデルとして浮上しました。
複雑な問題に取り組んだり、微妙なニュアンスの情報を理解する並外れた能力によって、個人的には現時点で使用できる最高の推論モデルだと思います。つまり、今使ってみるべき。
注意:ここでの推論とは、AI搭載のチャットボットが問題を各段階に分解したり、試行錯誤を経て解決したりするなど、さらに追加の時間をかけて問題に取り組むということです。
1. ほかにはないマルチモーダル推論
Gemini 2.5 Proの一番大きな強みは、テキスト、画像、動画を含むさまざまな形式のデータにまたがって、処理・推論する、非常に優れたマルチモーダル能力。
人間のような推論は、異なるフォーマットの情報を総合的に扱わなければならないことが多いです。Gemini 2.5 Proは、異なるデータを横断することで、より正確な結論や知的な返答をしてくれます。
グラフ分析にしても、画像付きの書類の解釈にしても、視覚的パズルの裏にある理論の理解にしても、Gemini 2.5 Proは、流れるように見て、読んで、一緒に思考してくれます。
この能力は動画解析にもおよんでおり、視覚的な物語とそれに付いている音声の両方を理解でき、より細かいニュアンスの解釈が可能。
2. 長いコンテキストウィンドウ
膨大なデータを推論しているとき、たとえば法律上の契約の分析や、何千行ものコードの接続などをする場合、コンテキスト(文脈)がすべて。
コンテキストウィンドウとは、情報を処理する時に言語モデルが考慮できるテキストの量のこと。Gemini 2.5 Proは、最大100万トークン(将来的には200万トークン)を処理可能。
つまり、本1冊丸ごと、長い研究論文や文書、膨大なコード、スレッドを含めたチャット履歴などを処理することができるということ。
一見シンプルに思えるこの機能が、広範囲で深みのある推論能力をもたらしています。Gemini 2.5 Proは、より多くの情報を保持することによって、事実を参照し、因果関係をたどり、深い思考ができています。
この長期メモリは、法律、研究、企業の業務などにおける推論重視のアプリにとって画期的。