ASCII.jp:au、通信速い「優先レーン」ドコモが苦しむネットワーク品質で攻める (1
石川温のPCスマホニュース解説 第243回
筆者提供
KDDIは2025年7月1日、「au 5G Fast Lane」を開始した。
au 5G Fast Laneはその名の通り、通信に「優先レーン」を設けるというものだ。
混雑した場所において、au 5G Fast Laneが使えるスマホであれば、安定して快適に通信ができるというものだ。もちろん、契約していないスマホもそれなりに通信ができる状態が維持されるという。
au 5G Fast Laneを契約しているスマホに対しては相対的に多くの無線リソースを割り当てることで、実現している。
では、実際のところ、効果はいかほどのものなのか。
ダウンロード速度は通常の2倍以上に
KDDIから借りた2台のGalaxy S22を持って、7月1日夜に東京ドームで開催された福岡ソフトバンクホークスvs.北海道日本ハムファイターズの観客席で試してみた。
その日はソフトバンクホークスが東京ドームで主催するゲームということで、ソフトバンク関係者が多く詰めかけていた。観客数は4万2283人とかなり大入りであった。
三塁側のシートで何度か測定してみたが、たとえばau 5G Fast Lane対応のGalaxy S22だと下り87.4Mbpsであったが、非対応だと下り32Mbpsといった具合だ。上りも対応機種が21.9Mbps、非対応が9.01Mbpsと倍近い速度差が出ていた。
非対応でも実使用には全く問題ないが、対応機種だとさらに快適に使えるというわけだ。
ちなみに同時刻のソフトバンク回線は下り67.5Mbps、上り12.2Mbpsと、関係者だらけの試合にもかかわらずかなり優秀であった。