Windows 10あと3カ月ではEoS! で、EoSって何? どうすればいい?

 “やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。 【画像】EoS後もWindows 10を使い続けるのは大変危険  ついにWindows 10のEoSまであと3カ月となってしまいました。皆さま、EoSへの備えはもうできているでしょうか?  ところで、EoSって何でしょう? キヤノンのレンズ交換式カメラではありません。もちろん、かのT.K.氏が宣伝していたYAMAHAのシンセサイザーでもありません。End of Support、サポート終了のことです。  サポート終了を迎えると、原則として以降はセキュリティ更新プログラムの提供を含むすべてのサービスが打ち切られてしまいます。セキュリティ更新プログラムの提供が終了すると、脆弱性が発見されても修正されません。  そのままインターネットにつなげて使い続けることは、昨今のネット事情を鑑みれば、飢えたケダモノの群れの中でTシャツ短パンのまま棒立ちしているようなものです。攻撃の踏み台にされ、秘密を暴露され、個人情報を抜かれ、カードを使われ、骨までしゃぶられてしまう恐れがあります。  ではどうすればよいのでしょう? Windows 10にはいくつかの対処方法が用意されています。  まず、最もシンプルなのはWindows 11へアップグレードすること。でも、これにはTrusted Platform Module(TPM)2.0に対応したチップを搭載していることに代表される、パソコンのスペックに制限があり、できるのであればもうやっている方が多いでしょう。まだやっていないのであれば、とりあえずアップグレードすることをお勧めします。  2つ目は、新しいデバイスを購入すること。これまでの資産を活かすならWindows 11がベストですが、ChromeOSなどほかのOSへ乗り換えてもいいかもしれません。とにかくWindows 10を使い続けることは危険なので、別のOSのパソコンを購入するしかありません。予算に余裕があるのであれば、AI時代を見据えてCopilot+ PCを購入するのもアリですね。  ここまではWindows 8.1のEoSと同じですが、Windows 10では第3の選択肢が用意されています。個人向けの拡張セキュリティ更新(Trusted Platform Module、ESU)プログラムに加入する方法です。ESUは従来、企業向けのみに提供されていましたが、今回は個人でも加入できるようになりました。  ESUに加入すると、EoS後もWindows 10でMicrosoft セキュリティ レスポンス センター(MSRC)が定義する重要なセキュリティ更新プログラムを受け取り続けられます。ただし、これは1年間限定。2026年10月13日をすぎると提供されなくなる可能性が高いです。また、あくまでもESUは延命措置のため、セキュリティ以外の修正や機能の強化、テクニカルサポートは提供されません。  ESUに加入するには、Windows 10 バージョン 22H2のHome/Professional/Pro Education/Workstationエディションで最新のアップデートが適用されていることが必要となります。また、Microsoft アカウントでサインインした管理者アカウントでないと申し込めません。  ESUは「OneDrive」でPCの設定を同期していれば、無料で加入できます。同期していない場合は、「Microsoft Rewards」で1,000ポイントを消費するか、30米ドルの支払いが必要です。  いずれの方法を取るにせよ、猶予はあと3カ月です。太平洋標準時2025年10月14日にWindows 10は終わるものだと思って、早めに対応しておくことをお勧めします。

窓の杜,長谷川 正太郎

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