ぬいぐるみとお茶できる「ぬいぐるみカフェ」に行ったら完全に夢の世界が広がっていた / Little Lou’s Café
「推し活ブーム」からの流れもあって、ぬいぐるみを持ってお出かけする「ぬい活」が人気である。
子供や若者以上に、このブームを喜んでいるのは、大人になってからもぬいぐるみを大事にしている古参のぬいぐるみ愛好家じゃないかと思う。まあ、私なんですけど。
というわけで、今回、訪れたのはぬいぐるみと一緒にお茶できるカフェ! しかもぬいぐるみ用のスイーツまで出てくるとか……。
大事なぬいぐるみと一緒に訪れたら、そこは完全なる夢の世界でございました。
・Little Lou’s Café(リトル・ルゥズ・カフェ)
ぬいぐるみと保護者(飼い主)が一緒に過ごせるぬいぐるみカフェの名前は「Little Lou’s Café(リトル・ルゥズ・カフェ)」。間借り営業で月に数日間だけオープンするという。
店長/パティシエのきつねのルゥが、ぬいぐるみのためのおいしいスイーツとドリンクを用意しておもてなししてくれるのだとか。
このカフェのすごいところは、ぬいぐるみ歓迎なだけではなく、ぬいぐるみと保護者が同じスイーツを食べられるということ……!
しかも、テーマが毎月異なっていて、2025年7月のテーマは「大好きのひとりじめ」ということで、保護者1名、ぬいぐるみ1名(?)でふたりきりの時間を過ごす……というものでした。
我が家には、9歳の頃からずっと一緒の猫のぬいぐるみのルウちゃんがいて、42歳になった今も毎晩一緒に寝ている。ぬいぐるみは友達であり、大事な家族!
しかし、最近は私が結婚したり、おうちに他のぬいぐるみが増えたりと、たしかに二人きりの時間が減っている……!
一緒に上京して、つらいときも悲しいときも、私を支えてくれているルウちゃんをねぎらうために、予約してふたりでカフェに行ってきたぞ!
・入口からぬいぐるみ天国なカフェ
ルウちゃんはお気に入りの洋服でおめかし。
予約時間にお店に着くと、入り口にさっそくぬいぐるみ専用のフォトスポットが。
そして、受付にはパティシエのきつねのルゥさんがお出迎え! (偶然にも我が家のルウちゃんとほぼ同じ名前)
ルウちゃん「はにゃ! 初めてのカフェ楽しみれし!」
名前を告げて席に案内されると……。席にルウちゃんの名前が書いてあって大感激。
ルウちゃん「ルウちゃんの名前書いてあるれし! おもてなしすごいれし!」
さらには、メニュー表が人間用だけではなく、ぬいぐるみ用のサイズも用意されているではないか。この時点で、ぬいぐるみの保護者の胸は喜びとときめきで溢れること間違い無し。
なんと優しく温かい場所なんだここは。うちの子と一緒にカフェが楽しめるだけじゃなくて、ぬいぐるみのためのおもてなしがある……!
ぬいぐるみの保護者にとって、ぬいぐるみは「お気に入りの物」ではなく友達であり家族であり、生きている存在なので、こうういうのは本当にたまらない。
・夢のようなカフェプレート
ふたりでメニューを見て相談して、今回注文したのは、スイーツ2種とドリンクのセット2300円(+200円でドリンクをクリームソーダに変更)。
・プリン ・バナナケーキ ・クリームソーダ(メロン味)
の3点セットを注文した。プリンもバナナケーキも私の大好物。ルウちゃんといっしょに食べられるなんて、生きててよかった。
目の前に置かれたプレートを見て、再度感動!
人間サイズと、小さなぬいぐるみサイズのお菓子&ドリンクがかわいすぎる! もちろん、これ本当に食べられるのだ!
今日着てきたルウちゃんの服、薄いグリーンのチュチュに、さくらんぼ柄のスタイって、よく見たらクリームソーダの妖精みたいだ。可愛すぎて写真を撮る手が止まらないな。
ルウちゃんがめちゃくちゃ嬉しそう!
で、このお菓子がまた、見た目だけではなくて最高に美味しいのである……!
とくに固めのプリンの味が最高! 卵の香りと、優しい甘さに童心にかえったような気持ちに……。
優しい、可愛い、美味しいにあふれた世界。大好きなルウちゃんとこんなお店に来られて本当に嬉しい。ここ数年で一番の笑顔になってしまった。
・他のぬいぐるみ&保護者さんとも交流
ここにはぬいぐるみを愛する人しかいない……という嬉しさと安心感もあって、他のお客様に声をかけさせてもらった。
こちらのうさぎのナナちゃんと保護者さんは四国からいらっしゃったという。ふたりで旅をしてきたんですね! 長い間可愛がられてきたことが伝わってきて、なんだかあったかい気持ちになる。
ルウちゃんとナナちゃんで一緒に記念撮影! 素敵な思い出になりました……。
ちなみに、カフェの中にはぬいぐるみのお洋服や小物のショップもある。
嬉しいことに、大きいぬいぐるみから、小さいぬいぐるみ用のサイズまでさまざま! なんとぬいぐるみ専用の姿見まで置いてあって、チェックできるのだ。
麦わら帽子やポシェット、セーラー帽子などを試着して、お気に入りのアイテムをゲット。可愛すぎる。
あまりのかわいさに、お家にいる子たちへのお土産も買ってしまった。
最後に、保護者からぬいぐるみにお手紙を書くというイベントも。たたむと花束の形になる小さな小さなお手紙。
子供の頃から大人になっても、何も言わずそばにいてくれた感謝をこめて、ルウちゃんにお手紙を書いた。
・パティシエのルゥさんに話を聞いてみた!
世にも珍しいぬいぐるみカフェについて、パティシエであるきつねのルゥさんに話を聞いてみた。
ーとっても素敵なカフェですね。いつから営業をスタートしたのですか?
ルゥさん「ぬいぐるみカフェを始めたのは2022年から。間借り営業なので不定期開催ですが、最近は月2〜3日程度、予約制で営業しています! 毎月たくさん応募をいただくため、抽選になってしまうこともあります」
ーすごい人気! ぬいぐるみカフェで難しいのはどんなところですか?
ルゥさん「ぬいぐるみ用と保護者用のスイーツはサイズが違うから、型の大きさや焼き時間が違うところ。そこがちょっと難しいポイントです!」
ーちなみに、メニューはどうやって決めてるんですか?
ルゥさん「まずは、ぬいぐるみ用のものが作れるかどうか、がポイントになります! ぬいぐるみさんの満足を一番に考えているので、メニューを考えるときもぬいぐるみ目線を大切にしています!」
ーさすがぬいぐるみパティシエですね。保護者もぬいぐるみも大満足の味で、とってもおいしかったです! また他の子も連れて遊びに来ますね!
・ルウちゃんとのお出かけは久しぶり
実は、幼い頃はよくルウちゃんをつれてお出かけしてたんだけど、一度忘れ物で落としてしまったのがトラウマになってしまい、長いこと外にお出かけしていなかった。
ずっとお留守番専門になっていたルウちゃん。ひさしぶりのお出かけはよっぽど嬉しかったらしく、写真はカメラ目線でばっちりポーズを決めたものばかり。
小さな頃からぬいぐるみが好きだった私にとっては、かけがえのない思い出の時間となって、訪れてから数日経った今でも、あのカフェでルウちゃんと過ごした時間を思い出してあったかい気持ちになっている。
「Little Lou’s Café」は間借りで不定期開催で、事前予約制。次回の開催予定はお店のSNSからチェックしてみてくださいね!
たくさんのぬいぐるみさんと保護者さんが素敵な時間を過ごせますように。
【今回訪れたお店】 Little Lou’s Café ・間借り営業で不定期に開催(予約制)
参考リンク:Little Lou’s Café 執筆:御花畑マリコ Photo:RocketNews24.
▼ミントカラーのセーラー帽子とポシェットを買った!
▼ルウちゃんはあの日以来、毎日「カフェに行ってきた」と他のぬいぐるみに自慢しまくっている。今度みんなでいこうね。