尹氏拘束へ大統領公邸に進入、韓国捜査当局 治安部隊と対峙

韓国の捜査当局は、尹錫悦大統領(写真)に対する逮捕状の執行に向かっている。2024年12月撮影(2025年 ロイター/The Presidential Office/Handout via REUTERS)

[ソウル 3日 ロイター] - 韓国当局は3日、先月の戒厳令宣布を巡り内乱容疑で捜査している尹錫悦大統領に対する拘束令状の執行に乗り出したが、公邸内で警護隊などと対峙し、その後執行を中止した。

尹氏が身柄を拘束されれば、韓国の現職大統領として初めてとなる。同氏は国会で弾劾訴追され、職務停止となっている。

ロイター記者によると、警察や検察との合同捜査本部を率いる高官犯罪捜査庁(高捜庁)は現地時間午前7時(日本時間同)過ぎに大統領公邸前に到着。

高捜庁の車両はバスが私道を塞いでいたことなどから、すぐには公邸の敷地内に入らなかった。その後、複数の高捜庁関係者が開いた門を歩いて通過し、バスを通り過ぎた。その先でさらに別のバスと装甲車に阻まれたが、両車両はその後移動された。

大統領の弁護士は3日の声明で、同氏に対する無効な拘束令状の執行は違法だとし、法的措置を取ると表明した。詳細は明らかにしていない。

当局が間もなく拘束令状を執行するとの報道を受け、公邸周辺には夜明け前から支持者が集まり、その数は数百人に膨らんだ。ある支持者は「命を懸けて阻止しなければならない」と声を上げた。

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