トレイルシーカーがスバルBEV第2弾として日本導入決定!! アーバン志向にキャラ変したソルテラに対してラギッド派で真っ向勝負!!
/ ジャパンモビリティショー
2025年4月のニューヨーク国際オートショーで初公開されたスバルの新BEV「トレイルシーカー」が、日本でも販売されることが決まった。スバルとしてはソルテラに続くBEV第2弾。ブランドの電動化を牽引するもう一つの柱が、国内にやってくるまでわずかだ。
文:ベストカーWeb編集部/写真:西尾タクト、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】速さ×積載のEVの新スタンダードを確立させたトレイルシーカーを隅々までチェックだ!!(5枚)荒天の夜道でも不自由のないように、ヘッドランプ周辺の泥はね対策やクリーナーの工夫、ソルテラでは実現できなかったリアワイパーも採用されている
10月にビッグマイナーチェンジを行い、洗練度を増した都会派のソルテラに対して、トレイルシーカーは明確にラギッド志向に振り切っている。
分厚い樹脂クラッディング、実用性優先の大型ルーフレール、悪天候でも存在感を失わない力強い前後造形が目を引く。シグネチャーライトや発光エンブレムはソルテラ由来ながら、バンパー/サイド/ホイールの意匠は“山の空気”に合わせて総リファイン。
積載面ではアウトバック級の使い勝手を狙い、スバルのワゴンづくりで磨いたノウハウを惜しみなく移植してきた。
タッチスクリーンはマイナーチェンジ版のソルテラにも導入された14インチに大型化され見やすくなっているのも魅力
AWDは前後に各167kWモーターを搭載。バッテリーの出力制御下でシステム最大約280kWを発揮し、0-100km/h加速は4.5秒を公称する(プロトタイプ計測値)。
グレードは標準系と上級系の二本立てを想定。ホイールはFWDが18、AWDが20インチ、上級ではHarman Kardonオーディオやシートベンチレーションの設定も見込まれる。
視界や悪天候対応も強化され、リヤワイパーやカメラウォッシャー、ヘッドランプクリーナーの追加など、どんな環境でも普段どおり運転できるための0次安全にこだわった装備が与えられている。
新モチーフのフロントシグネチャー、空力特性を磨き込んだ外板処理、スバルらしいパッケージングで、日常から非日常まで使いやすい“実用CUVとして狙いを明確化。
ソルテラよりリヤオーバーハングを150mm延長したことで、広々としたラゲッジスペースを確保。その広さはアウトバック以上
荷室はトラベルバッグ4個+αやドッグケージの搭載イメージが示され、内装はブルー/ブラックの2トーン展開が想定される。
生産拠点は群馬・太田市の矢島工場。スバルとして初のBEV生産体制を整え、サプライヤーやトヨタとの連携も示された。
「どこへでも行けるスバル」「電動時代の使い勝手」「自在に積めるラゲッジ」。その三拍子を凝縮したのがトレイルシーカーはアウトドア派の本命BEV。日本の道と自然で、その素性が試される日がもう目の前にやってきている。