ロシア、NATOのウクライナ駐留に反発 欧州の安保提案を批判
クレムリン(ロシア大統領府)のペスコフ報道官は、ウクライナの安全保障を巡る欧州の提案に否定的な見方をしており、ウクライナ領土における北大西洋条約機構(NATO)軍のいかなる駐留も受け入れないとの考えを示した。モスクワで6月撮影(2025年 ロイター/Pavel Bednyakov/Pool via REUTERS)
[モスクワ 27日 ロイター] - クレムリン(ロシア大統領府)のペスコフ報道官は、ウクライナの安全保障を巡る欧州の提案に否定的な見方をしており、ウクライナ領土における北大西洋条約機構(NATO)軍のいかなる駐留も受け入れないとの考えを示した。
和平合意の一環として、ウクライナの欧州同盟国がロシアによる将来の攻撃からウクライナを守る一連の保証をまとめようと取り組む中、ペスコフ氏は、ウクライナへの欧州軍派遣はNATOのウクライナ駐留を意味すると指摘。ロシアは当初からそれを阻止しようとしてきたと述べた。
「実際、当初から、NATOの軍事インフラの前進とウクライナへの軍事インフラの浸透が、紛争が発生した根本原因の一つとして挙げられる」とし、「われわれはこうした議論に否定的な態度を取っている」と述べた。
また、ウクライナの安全保障の保証は「最も重要な議題の一つ」だが、ロシアはそれを公に議論することは有益ではないと考えていると述べた。
一方、ウクライナ戦争終結に向けたトランプ米大統領の努力は「非常に重要」と評価し、ロシアは努力が継続されることを期待していると述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab