OPECプラスが供給拡大延期しても、来年は余剰に直面-IEA予測
Grant Smith
国際エネルギー機関(IEA)は12日発表の月報で、OPECプラスが先週、生産引き上げの延期を決定したが、来年の世界石油市場は供給過剰に直面するとの見方を示した。
月報によれば、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスが計画通り4月から供給を拡大した場合、世界市場で1日当たり140万バレルの余剰が生じると予測した。OPECプラスが来年の生産引き上げ計画を完全に取りやめても、依然として日量95万バレルの供給過剰になるという。
OPECプラスは5日、原油価格の低迷を踏まえ、停止していた生産分の回復計画を再度先送りした。また生産しても、そのペースは減速させる方針だ。
IEAによると、世界の石油消費量は2025年には日量110万バレルの増加が見込まれている。しかし供給量については、米国やブラジル、カナダを中心にOPECプラス以外で約36%拡大する見通しだ。
Oil surplus looms even if OPEC+ holds output steady
Source: Bloomberg calculations using IEA data
原題:OPEC+ Supply Delay Won’t Prevent Oil Glut Next Year, IEA Says
(抜粋)
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