【日本ハム】SHINJO、ダルビッシュ、大谷翔平 そして達孝太で北海道移転後の通算1500勝
<日本生命セ・パ交流戦:日本ハム3-1ヤクルト>◇10日◇エスコンフィールド
日本ハムが本拠地を北海道に移転後、通算1500勝を達成した。
立役者は3勝目を挙げた達孝太投手(21)だ。7回3安打無失点。得意のフォークで6奪三振とヤクルト打線を手玉に取った。お立ち台では「ファイターズが北海道に移転してから初めての試合が僕の誕生日。節目の1500勝に僕が勝てて良かった」と笑顔を見せた。
「北海道日本ハムファイターズ」が誕生して、最初の公式戦は04年3月27日。その日に生まれたのが達だ。球団と不思議な縁で結ばれ、ダルビッシュや大谷らスター選手の系譜も受け継ぐ右腕の快投に、新庄監督は「相変わらずの達くんの(安定感)。リズムがいい」と絶賛した。
これまでは登板翌日に1軍登録を抹消となり、間隔を空けながら投げてきた達だが、指揮官は「抹消しない。次は東京ドームで完投を。ちょっとジャイアンツはパワー系が弱いんで」。新たなスター候補に、初めて中6日で17日巨人戦を託すつもりだ。
現役時代は「SHINJO」、監督初年度は「BIGBOSS」の登録名で球団に多くの勝利をもたらしてきた新庄監督はこの日、どうしても勝ちたい理由があった。「小村社長が去年、倒れた日。あれから1年。今日はどうしても勝たないといけない日だった」。
昨年6月10日、くも膜下出血で倒れた小村球団社長だったが、驚異的な回復で同9月に現場復帰。今は元気に陣頭指揮を執り、チームにパワーを与え続ける“奇跡の社長”も「1500勝を生きて見られたのが感慨深い」。節目に数々の劇的な巡り合わせがあるのもファイターズらしさ。ここからまた、新たなドラマが幕を開ける。【木下大輔】
04年以降の年度別成績は以下の通り(勝敗、順位、監督)。
04年=133試合66勝65敗2分け、3位、トレイ・ヒルマン
05年=136試合62勝71敗3分け、5位、トレイ・ヒルマン
06年=136試合82勝54敗0分け、1位(日本一)、トレイ・ヒルマン
07年=144試合79勝60敗5分け、1位、トレイ・ヒルマン
08年=144試合73勝69敗2分け、3位、梨田昌孝
09年=144試合82勝60敗2分け、1位、梨田昌孝
10年=144試合74勝67敗3分け、4位、梨田昌孝
11年=144試合72勝65敗7分け、2位、梨田昌孝
12年=144試合74勝59敗11分け、1位、栗山英樹
13年=144試合64勝78敗2分け、6位、栗山英樹
14年=144試合73勝68敗3分け、3位、栗山英樹
15年=143試合79勝62敗2分け、2位、栗山英樹
16年=143試合87勝53敗3分け、1位(日本一)、栗山英樹
17年=143試合60勝83敗0分け、5位、栗山英樹
18年=143試合74勝66敗3分け、3位、栗山英樹
19年=143試合65勝73敗5分け、5位、栗山英樹
20年=120試合53勝62敗5分け、5位、栗山英樹
21年=143試合55勝68敗20分け、5位、栗山英樹
22年=143試合59勝81敗3分け、6位、BIGBOSS
23年=143試合60勝82敗1分け、6位、新庄剛志
24年=143試合75勝60敗8分け、2位、新庄剛志
25年=58試合32勝24敗2分け、1位、新庄剛志
※本拠地球場は04~21年まで札幌ドーム、22年以降はエスコンフィールド。22年は新庄監督の登録名がBIGBOSS。25年の成績は6月10日現在。