【カケフトーク】阪神・掛布雅之OB会長「この3チームでたぶん優勝争いする」「痩せてよかったです」背番号31でホーム開幕セレモニーに登場
(セ・リーグ、阪神-DeNA、1回戦、1日、京セラ)球団創設90周年を迎えた阪神のホーム開幕戦。試合前のセレモニーでは阪神・掛布雅之OB会長(69)が川藤幸三氏(75)、井川慶氏(45)らと「メモリアルファーストピッチセレモニー」に参加し、取材に応じた。以下、報道陣とのやり取り。
――セレモニーは
「いい気持ちですよね。これだけの満員のスタンドのなかで、ああいう形でファーストピッチというのは初めての経験ですから唇が乾いているぐらい緊張したかもしれない。いい気持ちでした」
――背番号31をつけた
「この帽子は優勝したときの帽子なんだよね。懐かしいタテジマの。痩せてよかったです。井川みたいに太ってたら、まずいよ(笑)」
――90周年
「結構今年はイベントが多いんですけど、江夏(豊)さんは体調を崩されているんでね。江夏さんはどうしても甲子園に、一度OB会長として体調さえよければ江夏さんを甲子園に呼びたいと(球団)社長にも話をしたんですが、江夏さんに先日電話してですね、体調をみながらですね、できるかどうかわからないんですけど、お声がけはしようと思っています」
(続けて)
「やっぱり田淵さん、江夏さんというのは黄金バッテリーという形の中で時代を作ってきた方ですから、V9(の巨人)に江夏さんは立ち向かっていったわけですから。新記録も王さんから三振を取るといって取った方ですからね、伝説の方だと思いますし、タイガースといえば江夏さん、田淵さん。その前は藤村さんとか村山さんがいますけども、僕は江夏さん、田淵さんの現役の中で入団してかわいがってもらいましたので、そういう意味では2人の方に非常に感謝していますし、いま僕はこういう立場になりましたからね、2人の方にぜひ来ていただきたい。田淵さんとは今度(イベントを)やるんですよ。江夏さんは予定に入ってないので、いろいろ調整してもらってですね、ぜひぜひ江夏さんに甲子園のマウンドに上がっていただきたいなと思っています」
――今のチーム状態について
「広島3連戦は僕はテレビ観戦していたんですけど、いろいろいい面が出ていたんじゃないですか? 新人の左の投手(伊原)もよかったですしね。佐藤も1本しかホームラン打ってませんけども、勝負を決める一本ですし、4番の森下も非常にいいところでホームランがでましたし、大山らしいヒットも出ていますしね。そういう意味では藤川監督は手応えを感じた3連戦で、きょうからのDeNAと巨人の6連戦ですか、かなりポイントになると思いますね。この3チームで、たぶん優勝争いするだろうと皆さん予想されていると思うんで、この3連戦は熱い戦いが見られるんじゃないですかね、春先ですけど」
――佐藤輝は開幕戦の一本から出ていない。ホームラン打者の宿命か
「ただね、1本ボールが上がって、スタンドに入ったということはね、ホームランを打つバッターからすると安心する一本なの。もう一本、ヒットなり内野安打でも構わないんだけど、一本出れば上がっていくんじゃないかな。それを6連戦で出してもらいたいですね、どこかで」
――レジェンドから、今の阪神につながるものは
「そういう方たちがいなければ今の阪神はない。アメリカはそういうのを大切にするでしょ。阪神タイガースの粟井社長と話をしましたけども、タイガースのチームも変わっていかないといけない。昔いろいろあった時代とは違うわけですから。これからタイガースの新しい歴史と伝統を作っていかないといけないと球団と電鉄の方も考えている。これから歴史の一ページを切り開いていくんじゃないですか、藤川監督の下。藤村さんのもっと前かもしれないですけども、90年前にスタートした方たちがなければ今はないそれを絶対忘れちゃいけないですね」
――1985年との違いは
「いまはチーム力で立ち向かっていく時代ですからね。いまはチーム力で戦っている阪神に変わっていますので、1対1の対決を見せられるような投手が育ってくると、もっと野球が盛り上がるんじゃないですかね」