エジプト、トランプ氏のガザ住民移住案「容認できず」 安保懸念
エジプトのシシ大統領(写真)29日、トランプ米大統領がパレスチナ自治区ガザのパレスチナ人の受け入れを要求していることについて、パレスチナ人の移住は「不正義な行為」とし、エジプトの安全保障を脅かすことにもなるため、受け入れない姿勢を示した。2024年10月撮影(2025年 ロイター/ALEXANDER NEMENOV/Pool via REUTERS)
[カイロ 29日 ロイター] - エジプトのシシ大統領は29日、トランプ米大統領がパレスチナ自治区ガザのパレスチナ人の受け入れを要求していることについて、パレスチナ人の移住は「不正義な行為」とし、エジプトの安全保障を脅かすことにもなるため、受け入れない姿勢を示した。
シシ大統領はケニアのルト大統領との共同記者会見で、イスラエルとパレスチナが国家として共存する「2国家解決」案に基づく和平の実現に向け、米国のトランプ政権と協力していく意向を表明。同時に「パレスチナ人の移住を巡る提案については、エジプトの国家安全保障への影響を踏まえ、容認も許可もできない」と述べた。
トランプ大統領は25日、ガザ地区は戦闘で「壊滅的」な状況にあるとし、隣国のエジプトとヨルダンに同地区のパレスチナ人を受け入れるよう要求した。 もっと見る
ヨルダンには数百万人、エジプトには数万人のパレスチナ人がすでに居住。エジプトとヨルダンの外務省はトランプ氏の提案を拒否している。
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