ASUSから出るスマートウォッチは、指先だけで血圧測定できるらしい
地味に最先端…?
スマートウォッチデビューの理由って、いろいろあります。スマホからの通知を逃さず、いつも手元でチェックできたり、通常の腕時計の文字盤にはない情報量が魅力だったり。フィットネスやヘルスケアの観点で、スマートウォッチを利用するようになったユーザーも少なくないでしょう。
このほどASUSから、長年の願いが形になった最新モデルが発表され、さらにスマートウォッチの重要度がアップしそうですよ。
指先タッチで血圧測定
スマートウォッチによって、心拍数から血中酸素濃度まで、いろいろ測定できるのは珍しくなくなりました。でも、実は血圧の測定機能に限ると、まだそれほど装備されるにいたっていません。
一般的な血圧測定というと、あの腕に巻いて膨らみ、ギュッと締めつけてくるカフ式が有名です。日本でも販売中の「HUAWEI WATCH D2」は、まるでバンドがカフのように膨らんで血圧を測ってくれます。
Image: ASUSところが、新たにASUSが発表した「VivoWatch 6 AERO」は、文字盤が表示されるディスプレイにPPGセンサーを埋め込んでいます。ここへ指先を数秒間静止させて当てると、血圧測定できるんだとか。そのまま測定できた血圧が、mmHg単位でディスプレイまたはスマホの専用アプリに表示記録される仕組みだといいます。いままでにはなかったアプローチですよね。
時計型の血圧測定可能な機種のウリは、1日に何度も自動で血圧を測定し続けてくれることでもあるでしょう。それと比べると、VivoWatch 6 AEROは、ユーザーが意識的に自分で指先を当てて測定しなければ、血圧データを取れません。
そうはいっても、従来のカフ式の血圧計と比較すると、圧倒的に手軽に健康管理できそうですよね。
医療機器レベルのハードル
そもそも血圧測定機能とスマートウォッチの融合は、Apple Watchをはじめ、各メーカーが標準装備を目指してきたものです。とはいえ、本当に医療機器として使用できるか? という問いにイエスと答えるためには、高いハードルがあります。
たとえば、米国内では、アメリカ食品医薬品局(FDA)の認証をパスする必要がありますけど、まだVivoWatch 6 AEROに関しては、そのアナウンスがなされていません。日本国内でも似たような状況でしょうか?
そういう面では、HUAWEI WATCH D2が、日本全国の薬局やドラッグストアなどでも買える、医療機器としての認定も受けているというのは画期的です。ただし、高価な製品であるのも事実。VivoWatch 6 AEROの販売価格は、まだ明らかにされていませんけど、手軽に信頼性のある血圧計として使える仕上がりとなれば、かなりインパクトはあるでしょう。
なお、血圧測定よりも、さらにハードルが高い分野は、血糖値の測定機能です。針を刺さない非侵襲性の技術で血糖値を測定できる「K'Watch Glucose」なども注目を集めていますが、それが普段使いのスマートウォッチで実現すれば、大きな一歩となるでしょうね。
Source: ASUS