トランプ氏が英首相と会談、ウクライナ平和維持軍巡る議論は「尚早」

Kate Sullivan、Alex Wickham、Akayla Gardner

Photographer: Olga Ivashchenko/Bloomberg

トランプ米大統領は、ウクライナ停戦合意後に欧州平和維持軍が同国に駐留する場合の米国による「後ろ盾」提供について、その協議は時期尚早だとし、まずは戦争終結に焦点を当てるべきだと述べた。

  トランプ氏は27日、ホワイトハウスでのスターマー英首相との会談を前に「ディールが成立するまでは平和維持について話したくない」と発言。「現時点でわれわれはディールを結んでいない。われわれにはロシアがあり、ウクライナがある」と語った。

  トランプ氏はウクライナに安全保障の確約を与える代わりに、資源取引が結ばれれば米企業がウクライナで事業を行うことでロシアからの攻撃を回避できると示唆している。ウクライナのゼレンスキー大統領は28日にホワイトハウスを訪れ、同国の天然資源収入に米国のアクセスを認める合意草案に署名するとみられる。

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  今回のトランプ氏の発言は、英国や他の欧州同盟国が直面する課題を浮き彫りにしている。停戦に向けてトランプ氏がロシアとの話し合いに前向きな姿勢を示す中、欧州側は安全保障が脅かされるとの危機感を強めている。

  欧州連合(EU)は3月6日に開く首脳会議で、ロシアによるウクライナ侵攻の終結に向けた交渉に臨む、EU代表特使の任命について話し合う。事情に詳しい関係者が明かした。

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  プーチン大統領との会談を急ぐトランプ氏は今月に入り、ゼレンスキー氏を「独裁者」と非難。同発言は一部議員や同盟諸国から批判を浴びたが、この日にはトランプ氏は「そんなことを言っただろうか。そんなことを言ったなんて信じられない」と軌道修正した。

原題:Trump Says Premature to Talk Ukraine Backstop Before Deal Made(抜粋)

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