10年前不明のマレーシア機を再捜索へ、政府が探査会社と基本合意
12月20日、マレーシア政府は2014年に行方不明となったマレーシア航空MH370便について、残骸の捜索を再開することで基本合意した。写真はクアラルンプールでの追悼イベントでメッセージを書く人。2019年撮影(2024年 ロイター/Lai Seng Sin)
[クアラルンプール 20日 ロイター] - マレーシア政府は2014年に行方不明となったマレーシア航空MH370便について、残骸の捜索を再開することで基本合意した。ローク運輸相が20日に発表した。
MH370便は乗客227人と乗員12人を乗せたボーイング777型機で、14年3月8日にクアラルンプールから北京に向かう途中で消息を絶った。航空史上最大のミステリーの一つとされる。
同相によると、探査会社オーシャン・インフィニティからインド洋南部の新たな海域を捜索する提案を受けた。同社は18年に終了した前回の捜索も手掛けた。
十分な残骸が発見されれば、同社は7000万ドルを受け取るという。
ローク氏は記者会見で「今回の捜索がポジティブなものとなり、家族の気持ちが整理できることを望んでいる」と語った。
これまでに同機のものと確認されるなどした残骸はアフリカ沿岸やインド洋の島々に打ち上げられている。
18年に発表された調査報告書は、同機の操縦桿が意図的に操作されて航路を外れた可能性が高いとしつつ、責任者を特定せず、何が起きたのか結論にも至らず、残骸の発見が必要との見解を示した。
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