「Galaxy Z Fold8」は本当に最適なコンテンツビューワーなのか。実際に使ってわかったこと

7月22日(日本時間)に、サムスンの折りたたみスマートフォン最新モデルが発表されました。今年で8世代目となり、毎年恒例となりつつありますが、今回の注目はやはり「Galaxy Z Fold8」でしょう。

Foldといっても、これまでのものとは異なり(従来のものはUltraに)、開くと横方向に幅のある新たな画面比率が採用されています。名付け方のルールが変わった点については、少々懐疑的な部分もありますが。

この記事を読んでいる人も、多くは「新しいサイズってどうなん?」と思っていることでしょう。実際に家電量販店などで触ってみたという人もいるかもしれませんね。

本記事では、もう一歩踏み込んで、数日間試した上で感じる「このサイズって実際どうなのよ」という部分をご紹介していきます。

Galaxy Z Fold8最大の注目ポイントは、やはりサイズでしょう。本体は開いて123.9×161.4×4.5mm、閉じると123.9×81.9×9.7mmとなります。日本で出ているスマートフォンとしては、全く目新しいサイズでもあります。

まずはいいところ。とにかく薄いです。昨年のGalaxy Z Fold7でサムスンの折りたたみモデルはかなり薄型軽量化され、大きな話題を呼びましたが、今回もここはさらにブラッシュアップ。新デザインにおいても、しっかりと薄いデザインが踏襲されています。開くと7.6インチと小型タブレットほどのディスプレイを搭載していながら、201gに収められているのも魅力です。

閉じた際、開いた際の使い勝手は、それぞれ良し悪しがあるなというのが正直なところ。かなり好みの分かれるスマートフォンであることに間違いはないでしょう。

閉じた状態では画面比率が10:16となり、縦動画を見る際などには程よいサイズ感です。一般的なスマートフォンと比べても、縦幅をギュッと縮めたようなサイズで、パスポートサイズとも言われていますね。

横幅は結構なもので、板状スマートフォンの大画面モデルと比較しても広いため、文字入力にはかなり慣れが必要です。数日試している筆者も、いまだに誤入力を連発しており、なかなか正解の持ち方に辿り着けていません。

加えて、比率が崩れるというほどではないものの、縦幅があまりないため、SNSやWebページは、一度に表示できる情報量が限られます。見ていられないというわけではありませんが、人を選ぶ使用感ではあります。

開いた際には、7.6インチ、4:3のディスプレイが広がります。YouTubeアプリなどが最適化されており、動画視聴にはもってこいのサイズ感。電子書籍を開いてみる感覚も非常に優れており、これまでにないコンテンツビューワーとしての優秀さが実感できます。Gmailアプリなど、元来のFoldシリーズで横表示に対応していたアプリは、引き続き同じレイアウトで問題なく使用できます。

ただ、動画や電子書籍以外のコンテンツに適しているのかというと、これはちょっと微妙なところ。SNSの情報量は横持ちだと絶望的で、全く不向きです。縦持ちの場合、インスタグラムのように画像や動画がメインのコンテンツは見やすいですが、テキストがメインのXなどは、やはり情報量が限られてきます。ここはどういったコンテンツを長時間視聴するかによって、評価が大きく異なるでしょう。

個人的に期待していたゲームアプリも、4:3ではまだ縦幅が長すぎて、最適な表示とは言えない状況です。もちろん、正方形に近い従来のFoldよりは快適ですが、まだ、小さいカバーディスプレイの方が操作はしやすいです。

ちなみに、本モデルはフレックスモードに対応していません。折りたたみスマートフォンは、90度前後にディスプレイを折り曲げることで、スタンドを使わなくてもディスプレイが見られるというのが1つの利点です。これに非対応なのは残念だなと思っていましたが、下図のように従来のフレックスモードとは逆向きで、山のように本体を立てることはできます。

開きすぎると表示はメインディスプレイ側に遷移しますが、90度超あたりまでなら開くことができるので、スタンドがなくても自立はします。フレックスモードのように、下側のディスプレイにコントロールパネルを表示することは叶いませんが、そもそもあのコントロールパネルって、個人的にはあまり触る機会もないので、これはこれでいいかと納得しています。

最後にもう1つ、明確な不満をお伝えしておきましょう。メインディスプレイのインカメラが非常に中途半端な位置にあり、コンテンツの表示を阻害します。以前はUDCを採用していたGalaxyの折りたたみモデルだけに、インカメラが見えるだけでも微妙なのに、この位置に配置した真意は測りかねます。コンテンツによっては、かなり存在感が出てしまうのが、なんとも厳しいです。

全体を通して、かなり辛口なコメントもありますが、これはあくまで「筆者の使い方では」という枕詞がつきます。文中でも触れましたが、よく利用するコンテンツ次第で快適、不便がかなり分かれる端末なので、購入前には一度実機を触る時間を作ることを強くおすすめします。幸い、4キャリア、各家電量販店で取り扱われており、試す機会が豊富なので、とにかく実機をチェックしてください。

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