Xbox、国内価格を大幅改定。日本語専用モデルを展開する競合他社との差が鮮明に(NANA)

日本マイクロソフトは8月1日、家庭用ゲーム機「Xbox Series X|S」の価格を改定しました。6月26日に予告していた価格改定を予定通り実施したもので、全モデルが値上げとなります。

新価格は、「Xbox Series S」(512GB)が82,480円、「Xbox Series S」(1TB)が97,480円、「Xbox Series X」(1TB・オールデジタル)が109,980円、「Xbox Series X」(1TB・ディスクドライブ搭載)が117,980円です(いずれも税込)。

旧価格と比べると、「Xbox Series S」512GBモデルは2万円、「Xbox Series S」1TBモデルと「Xbox Series X」の両モデルは3万円の値上げとなりました。

(画像:Microsoftストアのスクリーンショット)

今回の価格改定についてMicrosoftは、コンソール向けストレージやメモリの価格が大幅に上昇していることを理由に挙げています。

同社によると、これらの部品価格は従来の2.5倍以上となっており、2027年秋までにさらに倍増する可能性があると説明しています。ゲーム機は製造コストを下回る価格で販売されることも多く、部品価格の高騰が事業に大きな影響を与えているとしています。

また、Microsoftストアでは新モデル「Xbox Series X X25限定エディション」の商品ページも公開されました。現時点では「近日公開」と案内されており、価格や発売日などの詳細は明らかにされていません。ディスクドライブを搭載し、1TBストレージを備えることのみ公開されています。

(画像:Microsoftストアのスクリーンショット)

一方、海外では価格改定にあわせて、後払い分割サービスの拡充やAmazonでの無利息ローン、中古本体の下取り・再販売プログラム、認定整備済み本体の販売強化など、購入しやすくする施策も打ち出しています。

ちなみに、Xbox以外の主要コンソールの価格は以下の通りです(いずれも税込)。ゲーム機市場では、部品価格の高騰やAI向け半導体需要の拡大を背景に価格改定が相次いでいます。ソニー・インタラクティブエンタテインメントは2026年3月にPlayStation 5を値上げし、任天堂もNintendo Switch 2の価格改定を実施しており、現行世代ゲーム機を取り巻く価格上昇の流れが続いています。

▼ Xbox Series X|Sの価格

  • Xbox Series S (512GBモデル):82,480円
  • Xbox Series S (1TBモデル):97,480円
  • Xbox Series X (1TBモデル):109,980円
  • Xbox Series X (1TBモデル):117,980円

▼ PlayStation 5の価格

  • PS5 デジタル・エディション (日本語専用モデル):55,000円
  • PS5 デジタル・エディション(通常モデル):89,980円
  • PS5 (ディスクドライブ搭載):97,980円
  • PS5 Pro:137,980円
  • PS Portal リモートプレーヤー:39,980円

▼ Nintendo Switchの価格

  • Nintendo Switch 2 (日本語・国内専用):59,980円
  • Nintendo Switch 2 (多言語対応):69,980円
  • Nintendo Switch(有機ELモデル):47,980円
  • Nintendo Switch:43,980円
  • Nintendo Switch Lite:29,980円

最大のライバルのひとつであるPlayStation 5は、グローバルでは最も安いモデルが600ドル〜で販売されている一方、Xboxは500ドル〜と、価格だけを見ればXboxのほうが安く設定されています。しかし、日本ではソニーと任天堂が日本語専用モデルを展開し、価格を大きく抑えた製品を販売しているため、相対的にXboxは非常に高価に感じられます。

Microsoftは、「Xbox One」世代で苦戦した日本市場で、「Xbox Series X|S」を通じてシェア拡大を目指してきました。しかし、昨今のメモリ価格の高騰等を受けた度重なる値上げにより、少なくとも価格面でシェアを伸ばすことはこれまで以上に難しい状況になったと言えそうです。

ただし、Xboxにはハードウェアの購入に縛られない独自の強みもあります。まず、Xboxでプレイできるゲームの多くはゲーミングPCでプレイすることが可能です。

また、Microsoftが展開するサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」のクラウドゲーム機能(Xbox Cloud Gaming)を利用すれば、高価なXboxコンソールを所有していなくても、PCやスマートフォン、タブレット、スマートTVなどからクラウド経由で直接ゲームをプレイ可能です。

今回の値上げによってコンソールの購入ハードルが上がったからこそ、日本市場ではハードウェア販売だけでなく、PCゲーミングあるいはクラウドゲーミングを軸としたXboxの価値をどう訴求していくかが、これまで以上に重要になりそうです。

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