スキージャンプ“物議の打ち切り”に残るナゾ「長野五輪では25人…なぜテストジャンパーが2人だけだった?」船木和喜が「残念ですね」と語った理由(Number Web)

「ワールドカップであれば、審判の判断に対し、15分以内に文書とお金を持って抗議をすることができますが、今回はどこのチームからもなかったようです。そのまま成立してしまい、残念ですね」  まず、船木和喜はこう語る。  野外で行われるジャンプは、気象条件に左右される競技だ。国内の大会でも中止や1本目で打ち切られてその時点での順位で成立するケースはある。  一方で、例えば札幌市の大倉山で開催されている試合などの場合、2度、3度と中断しながら大会を続けて完遂させるケースも決して珍しいことではなかった。  今回はそれと比べると、「あっさりと」、中止を決断したような印象を受ける人もいるのではないか。

「たしかに札幌の試合など、雪が降っていても強引に成立させてくれるんですね。(2本で構成される個人戦なら)2本目の最後まで飛ばしてあげようという気持ちがけっこうあるんです。それを知っていると、今回、『なんで再開できなかったんだ』という声は上がると思います。  ではなぜそうできなかったかというと、日本とヨーロッパの環境の違いがあります。日本では雪が降るのは珍しいことではないし、札幌も豪雪地帯と言えると思います。ですから、雪が降った場合にどうなるのか、データも蓄積されていますし、どう対処すればいいのか、経験も持っています。  でもヨーロッパは、すごく乾燥していて、ないわけではないけれどあまり雪が降らないんですよ。ワールドカップが100試合あるとしたら、そのうち1試合か2試合しかないような状況がスーパーチームの試合で起こった。そうした雪の経験があまりなかったというところですぐに決まってしまった。しようがないですよね」

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