ロシア偽情報作戦、独総選挙に照準 AfDを支援=シンクタンク
[ベルリン 20日 ロイター] - ドイツのシンクタンク「監視・分析・戦略センター(CeMAS)」は、2月23日の独総選挙の前にロシアが偽情報作戦を行っており、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持拡大と主流政党の弱体化、経済への不安をあおることを目的としていると指摘した。
過去1カ月間にXに投稿された数百のドイツ語の投稿を分析したところ、西側に対するロシアの偽情報作戦「ドッペルゲンガー」の典型的な特徴が見られたと明らかにした。
緑の党がドイツの経済危機の原因と決めつけたり、ウクライナ支援を巡ってショルツ首相を激しく非難したりする投稿が見られた。さらに保守陣営を信用できないとする一方で、AfDを支持したりする内容も含まれていたという。
CeMASが分析した投稿は、偽造されたドイツのニュースサイトへのリンクや、投稿者の主張を支持する内容を含む本物のニュースサイトの記事、あるいは単に画像を共有していた。偽アカウントのネットワークによって拡散された結果、これらの投稿は280万回以上閲覧されていた。
世論調査会社INSAが18日に発表した調査によると、野党・キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)陣営の支持率が29%でトップだった。AfDは21%と、2021年の総選挙の2倍だった。ショルツ氏の社会民主党(SPD)は16%で3位、緑の党は13%で4位だった。
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Chief correspondent covering political and general news in Germany with experience in Argentina and in Cuba leading Reuters’ broader Caribbean coverage.