中国政府、EU首脳との会議を一部中止へ-緊張の高まり示唆

Bloomberg News

  • 2日間の会議のうち2日目が中止の見通し-今月中国で開催予定
  • ウクライナでの戦争や中国の産業政策巡る対立で緊張高まる

中国政府は、今月開催予定の欧州連合(EU)首脳との会議を巡り、計画の一部を中止する意向だ。双方の緊張の高まりを示唆する新たな動きとなる。

  中国での2日間の会議のうち、2日目は中国の要請により中止される見通し。事情に詳しい複数の関係者が、非公開情報として匿名を条件に話した。関係者1人によると、この方針は最終決定までに変更される可能性もあるという。

  当初、欧州委員会のフォンデアライエン委員長とEUのコスタ大統領(欧州理事会の常任議長)は24日、北京で中国の習近平国家主席、李強首相と会談し、翌日はビジネスサミットのために中国中部の合肥に向かう予定だった。しかし、会議は北京での1日だけに短縮される形になった。

  習主席は、関税措置などで同盟国との関係を悪化させるトランプ米大統領よりも信頼できるパートナーとして、自らを位置付けたい考えだ。ただウクライナでの戦争や中国の産業政策を巡る長期に及ぶ対立によって、EUとの緊張は高まっている。

  これに加え中国による最近のレアアース磁石の輸出規制も欧州の産業に打撃を与え、貿易関係を悪化させている。

原題:China Set to Cancel Part of EU Summit in Latest Strain (1)(抜粋)

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