トランプ関税一時停止で暗号資産、急騰──ビットコインは6％高の8万1000ドル超え（CoinDesk JAPAN）

暗号資産は4月9日、ドナルド・トランプ米大統領が中国を除く国々への相互関税の上乗せ分を一時停止するというニュースを受けて、急上昇した。 トランプ氏が自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿した内容によると、中国を除くすべての国に対して、関税の上乗せ分の90日間の一時停止と、その期間中の相互関税率の10％への大幅引き下げを発表した。一方、中国に対しては関税を125％に引き上げ、「即時発動」とした。 中国が世界市場に対して示してきた敬意に欠ける態度に基づき、私はここに、米国が中国に課す関税を125％に引き上げ、直ちに発動させる。ある時点で、願わくば近い将来、中国は、米国や他の国々から金をむしり取る日々が、もはや持続可能でも許容可能でもないことに気づくだろう。 逆に、75カ国以上が、商務省、財務省、米通商代表部（USTR）を含む米国の代表者たちに、貿易、貿易障壁、関税、通貨操作、非金銭的関税などに関して議論されている問題の解決策を交渉するよう求めている。そして、これらの国々が、私の強い提案により、いかなる形であれ、米国に対して報復を行っていないという事実に基づき、私は90日間の一時停止と、この期間中の10％への大幅な相互関税率の引き下げを許可した。こちらも即時発効する。この件に関心を寄せてくれたことに感謝する！ ビットコインは、7万7000ドル前後で推移していたが、このニュースを受けて8万1000ドルを超え、過去24時間では5.5%上昇した。 アルトコインの主要トークンはさらに上昇し、広範な暗号資産市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Indexの中では、XRP、ソラナ、アバランチ（AVAX）、チェーンリンク（LINK）、ヘデラ（HBAR）、スイ（SUI）が10％以上の上昇を記録した。イーサリアム（ETH）は同期間に8%上昇し、1600ドルに達した。 米国株もポジティブに反応し、ナスダックは7％、ハイテク株比率の高いS&P500は8.8％上昇した。 トランプ氏は9日、「絶好の買い時だ」と投稿していた。 ｜翻訳・編集：山口晶子｜画像：Joshua Sukoff / Shutterstock.com｜原文：Bitcoin Jumps 6% to $81K as Crypto Prices Surge on Trump's Tariff Pause